2018年05月21日

天日干し

雨の音は雑草の伸びる音であるかのように、緑の眩しい季節になりました。
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先月の、この淡々とした色彩はどこへやら。
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さて、先週末の大雨では、避難勧告が出たり、雄物川が一部氾濫したりした地域もありましたが、幸いにも楢岡陶苑の被害は窯場に少し水が入ったのと、雨が上ってからの井戸水の濁りだけに止まりました。避難を余儀なくされた方、田畑等被害を受けられた方々に、お見舞い申し上げます。

さて、雨が上ると急に5月らしい爽やかな天気になりました。雨の間中、成形した品物の乾燥が全く進まなくて、仕上げ作業が予定より2日〜3日ほどずれ込んでしまったここ数日です。今日はあまりに乾かない物がたまったので、今年初の天日干しの決行へ。
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最初は風の力を借りてと陰干ししていたのですが、思いのほかはかどらないので日光の力も借りようとほんとの天日干しに。薄茶色い色の物が、まだ乾燥が進んでいない品物です。ちなみに引っくり返したり、順番待ちの品と場所替えしたりと面倒を見ていると、私がどんどん日に焼けていきます。
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時間の問題だとは思いますが、今年はまだ土蜂が姿を見せていないので安心して外に出せます。ちなみに、先日お皿を作ろうと道具を取りに行った時のこと。
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板と輪っかを重ねたこれらをまとめて持ち上げたら、左中指に何やらやわらかくてシルキーな感触が…。ああ、これは…、と思ったら三角形のでっかい蛾が板の裏に張り付いていました。今年のザ・ファースト・コンタクト。

窓の外にはでっかいアオダイショウの姿も見かけて、すぐさまあちこちの侵入経路に木酢をまきました。突然のお出ましがないか、びくつきながら扉をあけるくせが抜けないまま冬が過ぎ、また今年も始まってしまいました。あまり入ってこないで欲しいなあ。

なんだか途中で話がずれました。そんな日もあり。

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2018年05月17日

長皿考

長皿の作りに入りました。

板状にカットした粘土の四辺を持ちあげて作成するのですが、ただそれだけのことなのに、全然思い通りに事が運ばず苦手な品物のひとつです。途中廃棄が多くて、かかった時間と労力の割には完品の数の少ないこと。

この段階では乾燥管理に応えて、まだお利口なのですが
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乾燥が進むにつれ、どれだけ気にかけようと、どんなにまっすぐに成形しようとゆがみが出たり、そして反ったりするものが出てきます…。

これだけ反ると、もうだめですね。
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今回はまだ発生していませんが、持ち上げた角の部分の圧力のかかり方によっては、この部分にぱっくりヒビが入ります。ヒビが出たら、その時点で廃棄です。
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前任者までは、完品が注文数に達するまで、とにかく作って作って作るというやり方だったのですが、私は店舗での仕事やデスクワークもありますので、そんなに時間をかけるわけにもいかず、そして労力や時間や材料の無駄は可能な限り省きたいので、原因をとまでは言いませんが、せめて完成率の高い作り方を模索して行きたいと思っています。

道具を変えてみるとか、乾燥進行時間を変えてみるとか、粘土のまとめ方を変えてみるとか、スライスした粘土の上下数枚は使わないでみるとか。結局、観察と試してみる時間はかかりますが、いい方法が見つかれば効率は上がるはず。

あれやこれやと観察と実験の予定を立てながら、おそらく、これだけあれば今回の注文数が取れるだろうという数を成形し終わった日の夕方、再び注文が入って必要数が倍になりました。ふおおおお〜。増産決定。

ぞ〜うさん、ぞ〜うさん♪
増〜量しなくちゃね♪

観察と実験の機会も増えたということで…。早く成功率の上る方法を確立したいものです。
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2018年05月13日

桜と流木

5月も半ばとなり、新緑の眩しい季節になりました。ほんの二週間前には桜咲いていたのになあ。春の進行が早いのは始まりだけではないようです。私はと言いますと先週、健康診断=胃カメラという、ここ最近ずもーんとのしかかっていた重しが外れてやっとのびのびした心持ちになりました。外れて分かるその重さ。

それはさておき、今年は4月30日に恒例の神岡の河川敷の桜を観に行ってきました。GW前の注文品の作成と納品で出勤が特別スケジュールになったので、本来ならば満開の日に休日だったはずが桜吹雪の時期にずれこみました。

それでも、なんとか間に合った感じです。
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例年通り、池の端から公園をぐるっと回って川べりの桜並木へ。
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ここまではいつもと変わらずだったのですが、今年はスゴイモノがありました。
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去年7月の大雨で浸水した時に流されてきて桜にひっかかったままと思われる流木です。根っこから引き抜かれる形で押し流れたようで、そして根を覆っていた土は全て流されたようで、まるでビーバーか何かの巣のよう。
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おそらくコレも
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そしてコレも洪水時の置き土産だと思われます。この公園、完全水没してましたから。水の力って恐ろしい。
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でも、この日は穏やかに水面を花筏が流れていました。
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GWのおでかけはこれだけ。何せ、お迎えする方ですから。3月4月と怒涛の忙しさで品物を増産しましたが、ほとんどが注文品として外へ出て行ってしまいました。ご来店下さったお客様に満足していただける品ぞろえであったかどうかが来年への反省材料です。

来年のことはもちろんですが、来るべき次の季節に備えねば。頑張ります!!

余談ですが、通勤路脇の桜の気にカラスが巣を作りました。木の芽時から毎日様子をうかがっていたのですが、まだ枝ばかりの桜の木の股に拵えられた巣が日に日に桜御殿へ変化。贅沢なカラスだのうと思っていたら、すぐに青葉御殿に変わり、そしていつの間にか巣は撤去されたようです。まあ、カラスが増えても困るのは分かるんですが、桜と青葉の御殿を追われたカラスはいずこへ。ちょっと気になっています…。




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2018年05月06日

悩ましい紫陽花モチーフ

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ブローチにしようか

ヘアゴムにしようか

今回限りにしようか、またトライしようか…。
(↑仕上げがえらい大変な上に、上手く釉薬のせるのが難しい)。

でも、かわいい。
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2018年04月23日

「北斎と冨士」展

4月20日、秋田県立美術館で21日から開催が始まった「北斎と冨士」展の開会式と内覧会へ参加して来ました。抽選で30名招待という告知を知ったのが3月の終わりのこと。もし当選したら、ちょうど春の繁忙期とB品掘り出し物市のご褒美になるなと応募したところ、ありがたくご招待いただきました。
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貴賓挨拶、テープカット、開会宣言などの開会セレモニーの後は内覧会へ。「冨嶽三十六景」は表富士36図と裏富士10図の全作品を展示、これまで和綴じ本であるため全作品の展示が難しかった版本「富嶽百景」も、摺りのいい一冊をばらして1図ずつ額装して展示と言う豪華さです。皆さん、スゴいモノが横手に来てますよ。
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全部ではありませんが、主要作品の説明をしていただきながら進みます。自分の乏しい知識とセンスだけではそれ以上のものを見過ごす可能性の方が大きいので説明大事!浮世絵に限らず、美術館や博物館は知識や説明があるだけで面白さや見方がぐっと変わります。おまけに、この日だけフラッシュ無しなら写真撮影も可ということで嬉々として撮影して来ました。
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有名なこの作品も。
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本来、波は沖ではうねるもの、こういう波頭は浜辺でしか見られないものですが、そこは北斎のセンスというかユーモアというかダイナミックに見せる工夫がされているそうです。外国の方はこういう個性的で勢いのある作品を好まれるそうで外国でも人気の作品。そういえば少し前に読んだ原田マハさんのゴッホ兄弟を扱った小説に、この作品が出てきました。「大きな波に難破しかけているけれど霊峰冨士が見守っているから絶対落命しない安心感がある」というようなことが書かれていて、へえ、と思った次第です。主題が富士山の一枚なので、そんなこと考えてもみなかった。波すごーい!とだけ。子供の頃は舟と人の存在すら見落としていたし…。

所要時間は開会式と内覧会でほぼ一時間の予定でした。開会式が10分と見積もっても、内覧会時間は50分、作品説明もしていただけるということは全部を観賞するのは絶対無理、と、こういうことだけそつなく頭を働かせて前売り券もしっかり買った私。後日、ゆっくりしっかり観て参ります。図録も買わねば。

あと、今年気になっているのはこちら。角館にある新潮社記念文学館の展示。
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数年前に「新潮文庫の秘密」展というのがあったのですが、開催を知った時にはもうぎりぎりすぎて行けませんでした。なんとなく同じ香りのする今回の展示はぜひ行きたいもの。

ちょっと気になるのは秋田市の千秋美術館のピカソ展。
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ピカソ好きと言うわけではないのですが、こういうビッグネームの展示会は興味薄で足を運んでも興味大になって帰ってくることが多いもの。だてに人気があるわけではない大物の実力を実感できます。

同じような理由で、確か初秋頃だったでしょうか、岩手県立美術館の「ブルーノ・ムナ―リ」展も気になっています。イタリアのグラフィックデザイナーと言うことですが「きりのなかのサーカス」しか知らない私。見に行ったらもっと詳しくなって興味がわくかも。その点に一番期待が高まります。ただ時期的に大きい仕事の後なので体力的に行けるかどうか。ちなみに去年は同じ時期に「暮らしの手帖」展が開催されていて、春先から行く気まんまんだったのですが、結局体力気力ともバテバテであきらめました。20年来、展覧会があったら絶対行く!と思っていたエロール・ル・カイン展は根性で行きましたが(笑)。

今年はどうかな。ベストな状態で行けるといいなあ。

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2018年04月16日

B品掘り出し物市 2018

昨日、4月15日、二年ぶりに掘り出し物市を開催しました。

晴れの日にあたることの多いイベントなのですが、今年はあいにくのお天気。雨、風、寒さの中をご来店いただいたお客様、そして運営をお手伝いいただいた方々、本当にありがとうございました。

開場待ちの会場、ビフォー編。
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県外から山越えして来て下さった方、前回の開催からの間に、子供さんやお孫さんがたくさん生まれて全員分のご飯茶碗をそろえようと、ずっと待っていたとおっしゃる方、これまでの掘り出し物市で枚数がそろわなかったものが今回やっとそろった方、中には、他の大きなイベント参加と迷った末に、こちらに来て下さった方もみえました。同日開催にしてしまって本当にすみません。期待に応えられた市になっていればいいのですが。

こちらはアフター編。あんまり減ってないようにも見えますが、テーブル三台が空になってのこの量です。
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そうそう、工房前の道路を挟んで斜め前の八幡社が、同日たまたま春のお祭りで、たまたまB品掘り出し物市スタートの頃合いに、お祭り開始の花火がばんばん打ち上げられました。「花火まであがるなんて楢岡さん、すごいですね」と勘違いされたお客様もたくさんみえましたが、すみません、さすがにそこまでは、うちでは無理です。

レスキューしてきた桜も、申し合わせたように満開になり、雨の日はとみに薄暗さが増す店内を華やかにしてくれました。
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花が散る頃には、外の真打ちの桜がほころびてくれるといいなあ。

帰りがけのお客様に、来年の開催は?とのご質問を何回かいただきましたが、う〜ん…。開催したいとは思っていますという煮え切らない返答しか現在できないのが残念です。そもそもの生産力(生産人数)が減っていること、そしてB品であること(作る側としては制作時のB品が出なければ出ない方が望ましいので)、毎年運営のお手伝いをお願いしている方々の環境的年齢的日程的都合等々。

それでも、気持ちは開催したいとは思っていますので、今後も何とぞよろしくお願いいたします。





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2018年04月02日

道の駅おおうち

3月24日、由利本荘市大内の道の駅へ行ってみました。いつもの会社への通勤路から由利本荘市に向かったのですが、進むにつれて雪の有無が一目瞭然になりました。南外地区はまだ山も田んぼも雪が多く、やっと顔を出した田んぼの畦を一筋の足跡をつけてカモシカが歩いていましたが、大内地区に入るとすでに畑にビニール仕込んで苗植えしている姿が。早い!!

ちなみに次の日の会社の周りはこんなでした。
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1時間かからず、道の駅はーとぽーと大内着。敷地内に複数の建物が建っているため全景が難しいので一部を。
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三月と言うことで「由利本荘ひな街道」や「町中ひな巡り」が開催中。道の駅と同じ敷地内にある図書館でも様々なお雛様が展示されていました。
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オーソドックスなものに、
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横手市の中山人形のものも。
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そして吊るし雛。ぶら下げられている一個ずつに意味があるそうで、「ニワトリ」の「早起き出来ますように」がくすりと笑えました。分かる分かる。
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こちらは道の駅に飾られていたもの。
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ここ数カ月、日は差さないわ、雪と氷ばっかりだわで黒白灰色に見慣れた目には赤や桃色が鮮やかでなりません。吊るし雛、冬の終わりの一番薄暗い頃に店にぶら下がっていたら、ぱあっと明るくなるだろうなと、これまで何回か思ったのですが、買うと高く、自分で作るとなるといったいいつ完成するのやら。一本だけぷらんと下がっていても、それは寂しい…。

お昼は道の駅でいただきました。ほんとは名物のとろろ飯をいただくはずが、ついうっかり「3月限定」に惑わされて「ひな膳ちらし」をオーダーしてしまいました。でも、ちゃんと、きぬさや麺つきですよ。とろろはね、多分、次回も食べられるからね…。ちなみに大内のきぬさや麺は大嘗祭献上品だそうです。さやえんどうの粉末を練り込んだ緑色の麺はつるつるで稲庭うどんに似た喉越しでした。
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抹茶セットもあったので。あちこちの抹茶セットを試しているので外せません。いちごシャーベットぜんざいにお抹茶という和と洋の折衷型でした。
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食事の後は、併設のぽぽろっこで温泉に入って、産直をのぞいて帰宅しました。同じ県内と言えど、大仙、横手、湯沢とは微妙に品ぞろえがちがいます。あられ用の干し餅とあられ多し。これはこっちの方ではあまり見かけません。

戦利品1。あられとブルーベリークリームのパンケーキ。桃クリームのものを狙っていたのですがコーナー一周してるうちに売り切れました。あられは塩が薄くて、干し餅特有の歯ごたえがあっておいしい。
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戦利品2。ルッコラと山にんじんをば。
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ルッコラはサラダに、山にんじんは蒸しエビと一緒にかきあげに。両方ともびっくりするほどシュウ酸が強くて食べているうちに舌がぴりぴりしてくるほど。食べ終わってから結石が怖くなって近所のスーパーにカルシウム強化のヨーグルトとチーズを買いに走りました。春は青菜と言えども量は適切に。

最後の青菜でちょっとつまずきましたが、道の駅おおうち、楽しめました。季節が進むと並ぶ品物もどんどん変わって行くのが産直、また行かねば。




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2018年03月31日

桜をレスキュー

天気はうららかですが、花粉飛散率が半端ない土曜日です。杉花粉症…まだ発症していないはずなのに、じわっと鼻がゆるんだり、唐突にくしゃみが出たりします。飛散する花粉の量が多いとそれらしい症状がうっすら出る私、デビューが近かったらどうしよう。

さて、今月頭のことです。楢岡陶苑の駐車場にある桜の木をとっきょ社長が派手に枝打ちしました。積雪が高くて梯子を使わなくても手が枝に届いたからだと思うのですが、会社内では「なぜ今それをそんなに切る?」「桜切る馬鹿に梅切らぬ馬鹿って言うよね?」とひそひそささやかれていました。

枝打ち後の本体。
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落とされた枝は最低このサイズです。
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ちょうど会社内が春の繁忙期を迎えた時期だったので、しばらく切られた枝はこのままだったのですが、今週になって、少し気持ちに余裕ができたのか、なんだかかわいそうだな〜と思えてきました。染色家の志村ふくみさんによると、この時期の桜は全身で薄紅色の花を咲かせる準備をしているのだそうです(←中学校の時の国語の教科書にそういうエッセイが載っていました)。

そんな状態のものを、こんなに無残に打ち捨てていていいものか。

ということで、花芽がたくさんついている枝先を切り落せるだけ切り落として持ってきました。久しぶりにのこぎり使ったので、こういう筋肉使うんだという変な実感が。

切った枝は花瓶やガラス瓶にさしました(逆光ですみません)。
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甕にもどーん。
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残りは欲しい方にお裾わけ。
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三回に分けて枝をレスキューしに行き、一番最初に水にさしたものはずいぶん蕾がふくらんできました。
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来週あたりには咲くかもしれません。咲くといいなあ。


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2018年03月29日

男鹿まで土掘り遠征

3月24日土曜日、満を持して男鹿まで土掘り遠征に赴きました。

前回は人とトラックだけの小規模作業だったのですが、今回はまとまった量が必要と言うことで会社のバックホ―を現地まで運んで行くことになりました。そのため重機を積むセルフローダーの手配、掘った土を運ぶトラックの手配、電気ハンマードリルと発電機の手配で前日までどったばったの大わらわ。その一方で、春行楽用の窯焼成も3基同時進行で進めていたので、もう3月の日々の推移は、まるでかすみが流れて行くような感覚でした。いつ何をしていたのかさっぱり覚えていません。

年度末で工事関係も大忙し、引っ越しもシーズンなので大忙しとセルフローダー他トラックも各工具もなかなか希望通りに手配が進まず、大丈夫か?という空気も一時漂いましたが、なんとか周りの皆さまの協力もあって遠征は実現しました。

土掘りで何をするかと言うと、まず必要な地層を掘り崩し(前回は人力だったのでツルハシ&スコップでした)、
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電気ハンマードリルで掘りだした地層の余計な部分を削り落し、そして袋詰めしやすいように大まかにくだきます。それを片っ端から持っていった肥料袋に詰め込んでトラックに積むという作業の繰り返しになります。実際掘っている場所まで車は入れないので、土を詰めた肥料袋は300メートル程度人力で運ぶことになります。最初はいいんですけどね。だんだんどんどんきつくなる、それが力仕事のセオリーです。今回は地主さんも手伝いに出てくれました。ありがたい〜。

掘って砕いて詰めて運んで積んでを繰り返して、今回はだいたい1.2トンほど採取してきました。
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袋の中はこんなです。
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会社に帰りついたら積んだものを下ろさねばなりません。いい天気だったもので周辺のゴミ焼きと野焼きの煙が充満している中での作業になりました。借りたものを返しに行く時間がせまっているので頑張らねば…。

とりあえず数年はまかなえそうです。
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次の日は全員疲労&筋肉痛になったので、これまで様々な手配であとあとになっていた軽作業に従事しました。新しい原料も補充できたので頑張らねばなりませんね。いい原料になるといいなあ。よく工房見学に来られた方に「昔ながらの製法で」と説明をしますが、今回もまさしく「昔ながら」の割合が多い作業でした。さすがにマシンの力は借りましたけどね。

あれこれと力を貸して下さった皆様、本当にありがとうございました。


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2018年03月26日

花紋湯ざまし作成中

春の行楽用注文と移動シーズンの贈り物制作で青色吐息の楢岡陶苑です。怒涛の勢いで作って焼いて検品降り分け、合間に包装に精を出しています。

先日は「花紋湯ざまし」の花紋付け作業をしました。花紋がかわいらしいとか、持った時に指の当て場所になるとか、滑り止めになるとか理由様々で、うちの湯ざまし族の中では常に一番人気の湯ざましです。

しかーし、人気が高い商品と言うのは、どこかひと手間加わった物が多く、コレはこの花紋がそのひと手間にあたるのですが、実に作り手泣かせのデザインです。

まず、基本の湯冷まし本体です。
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この本体に付ける花紋の玉を丸めながらの作業になります。玉は大体コショウの粒程度の大きさで、玉4つを合わせてひとつの花紋に。コレが両面に必要なので、単純に本体一個に付き、玉8個。大きさがそろわなかったり、大きさや形を調整しているうちに指先の熱で玉が乾燥してきて使えなくなったりということもあるので、実際はもう少し必要になります。
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今回は本体が37個あったので37×8、確実に必要な分だけで296個の玉が必要…。以前、本体100個ということもあったので、それに比べればかわいい数ですが、それでも玉の数多いなあ。

そして一番難しいのが、左右同じ場所に家紋をくっつける作業。この「同じ場所に」と言うのがくせものです。上部から持ち上げる動作のままに、付ける位置が決められればいいのですが、焼く前のサイズでは、悲しいかな、私の手の大きさが足りません。前方から見ても、本体の形も全部微妙に違えば花紋の大きさや形もこれまた微妙に違うので、A面B面の上下左右からの長さを測って付けてみても同じ位置にはなることはなく。

これは右側が少し下がってますね。やりなおし。
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ああしてもずれる、こうしてもずれる、あれこれすると時間がかかり過ぎると、色々試した中から編み出したのは、とりあえずそこに物があることは一旦忘れて、左右から両手の指先をくっつける動作を心がけること。この方法だと意外とずれずに位置が決められます。

頭の中のイメージではこんな感じ。中指部分がポイントです。
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結局、今回の花紋つけはみっちり4時間かかりました。午後中ひたすら玉を丸めては接着。飽きる人には多分かなり飽きる作業のはず。同じ単純作業を飽きずに続けられるのも、もしかしたら一種のヘンな人かもしれないと思えた作業時間でした。もはや簡単すぎて拷問と言われるひたすら中華まんに焼き印を押す作業や、洋食屋でレタスをむしり続ける作業も苦もなくできそうな気さえしてきます。

完成形。
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この後、スポンジ仕上げ、素焼き、磨き、施釉、本焼きと過程は進んでいきます。うまくくっついていないと各作業中にぽろぽろと玉が取れて、その時点で使いものにならなくなります。これまでのところ、私の付けた花紋は100パーセント最後まで落ちずに焼き上がってきます。やるじゃん、私!と自画自賛したいところですが、そのため、玉付け作業はもれなく私に回されてくるようになりました。担当にしていただかなくて結構なんですのよ。地味に頑張るといつかは終わる、それが単純くりかえし作業…。
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