2018年03月31日

桜をレスキュー

天気はうららかですが、花粉飛散率が半端ない土曜日です。杉花粉症…まだ発症していないはずなのに、じわっと鼻がゆるんだり、唐突にくしゃみが出たりします。飛散する花粉の量が多いとそれらしい症状がうっすら出る私、デビューが近かったらどうしよう。

さて、今月頭のことです。楢岡陶苑の駐車場にある桜の木をとっきょ社長が派手に枝打ちしました。積雪が高くて梯子を使わなくても手が枝に届いたからだと思うのですが、会社内では「なぜ今それをそんなに切る?」「桜切る馬鹿に梅切らぬ馬鹿って言うよね?」とひそひそささやかれていました。

枝打ち後の本体。
DSC02809_blog.jpg

落とされた枝は最低このサイズです。
DSC02794_blog.jpg

ちょうど会社内が春の繁忙期を迎えた時期だったので、しばらく切られた枝はこのままだったのですが、今週になって、少し気持ちに余裕ができたのか、なんだかかわいそうだな〜と思えてきました。染色家の志村ふくみさんによると、この時期の桜は全身で薄紅色の花を咲かせる準備をしているのだそうです(←中学校の時の国語の教科書にそういうエッセイが載っていました)。

そんな状態のものを、こんなに無残に打ち捨てていていいものか。

ということで、花芽がたくさんついている枝先を切り落せるだけ切り落として持ってきました。久しぶりにのこぎり使ったので、こういう筋肉使うんだという変な実感が。

切った枝は花瓶やガラス瓶にさしました(逆光ですみません)。
DSC02814_blog.jpg

甕にもどーん。
DSC02803_blog.jpg

残りは欲しい方にお裾わけ。
DSC02804_blog.jpg

三回に分けて枝をレスキューしに行き、一番最初に水にさしたものはずいぶん蕾がふくらんできました。
DSC02813_blog.jpg

来週あたりには咲くかもしれません。咲くといいなあ。


posted by UH.Komatsu at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | わくわくするもの

2018年03月29日

男鹿まで土掘り遠征

3月24日土曜日、満を持して男鹿まで土掘り遠征に赴きました。

前回は人とトラックだけの小規模作業だったのですが、今回はまとまった量が必要と言うことで会社のバックホ―を現地まで運んで行くことになりました。そのため重機を積むセルフローダーの手配、掘った土を運ぶトラックの手配、電気ハンマードリルと発電機の手配で前日までどったばったの大わらわ。その一方で、春行楽用の窯焼成も3基同時進行で進めていたので、もう3月の日々の推移は、まるでかすみが流れて行くような感覚でした。いつ何をしていたのかさっぱり覚えていません。

年度末で工事関係も大忙し、引っ越しもシーズンなので大忙しとセルフローダー他トラックも各工具もなかなか希望通りに手配が進まず、大丈夫か?という空気も一時漂いましたが、なんとか周りの皆さまの協力もあって遠征は実現しました。

土掘りで何をするかと言うと、まず必要な地層を掘り崩し(前回は人力だったのでツルハシ&スコップでした)、
741.jpg

電気ハンマードリルで掘りだした地層の余計な部分を削り落し、そして袋詰めしやすいように大まかにくだきます。それを片っ端から持っていった肥料袋に詰め込んでトラックに積むという作業の繰り返しになります。実際掘っている場所まで車は入れないので、土を詰めた肥料袋は300メートル程度人力で運ぶことになります。最初はいいんですけどね。だんだんどんどんきつくなる、それが力仕事のセオリーです。今回は地主さんも手伝いに出てくれました。ありがたい〜。

掘って砕いて詰めて運んで積んでを繰り返して、今回はだいたい1.2トンほど採取してきました。
DSC02796_blog.jpg

袋の中はこんなです。
DSC02797_blog.jpg

会社に帰りついたら積んだものを下ろさねばなりません。いい天気だったもので周辺のゴミ焼きと野焼きの煙が充満している中での作業になりました。借りたものを返しに行く時間がせまっているので頑張らねば…。

とりあえず数年はまかなえそうです。
DSC02810_blog.jpg

次の日は全員疲労&筋肉痛になったので、これまで様々な手配であとあとになっていた軽作業に従事しました。新しい原料も補充できたので頑張らねばなりませんね。いい原料になるといいなあ。よく工房見学に来られた方に「昔ながらの製法で」と説明をしますが、今回もまさしく「昔ながら」の割合が多い作業でした。さすがにマシンの力は借りましたけどね。

あれこれと力を貸して下さった皆様、本当にありがとうございました。


posted by UH.Komatsu at 13:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 作業状況

2018年03月26日

花紋湯ざまし作成中

春の行楽用注文と移動シーズンの贈り物制作で青色吐息の楢岡陶苑です。怒涛の勢いで作って焼いて検品降り分け、合間に包装に精を出しています。

先日は「花紋湯ざまし」の花紋付け作業をしました。花紋がかわいらしいとか、持った時に指の当て場所になるとか、滑り止めになるとか理由様々で、うちの湯ざまし族の中では常に一番人気の湯ざましです。

しかーし、人気が高い商品と言うのは、どこかひと手間加わった物が多く、コレはこの花紋がそのひと手間にあたるのですが、実に作り手泣かせのデザインです。

まず、基本の湯冷まし本体です。
DSC02784_blog.jpg

この本体に付ける花紋の玉を丸めながらの作業になります。玉は大体コショウの粒程度の大きさで、玉4つを合わせてひとつの花紋に。コレが両面に必要なので、単純に本体一個に付き、玉8個。大きさがそろわなかったり、大きさや形を調整しているうちに指先の熱で玉が乾燥してきて使えなくなったりということもあるので、実際はもう少し必要になります。
DSC02785_blog.jpg

今回は本体が37個あったので37×8、確実に必要な分だけで296個の玉が必要…。以前、本体100個ということもあったので、それに比べればかわいい数ですが、それでも玉の数多いなあ。

そして一番難しいのが、左右同じ場所に家紋をくっつける作業。この「同じ場所に」と言うのがくせものです。上部から持ち上げる動作のままに、付ける位置が決められればいいのですが、焼く前のサイズでは、悲しいかな、私の手の大きさが足りません。前方から見ても、本体の形も全部微妙に違えば花紋の大きさや形もこれまた微妙に違うので、A面B面の上下左右からの長さを測って付けてみても同じ位置にはなることはなく。

これは右側が少し下がってますね。やりなおし。
DSC02788_blog.jpg

ああしてもずれる、こうしてもずれる、あれこれすると時間がかかり過ぎると、色々試した中から編み出したのは、とりあえずそこに物があることは一旦忘れて、左右から両手の指先をくっつける動作を心がけること。この方法だと意外とずれずに位置が決められます。

頭の中のイメージではこんな感じ。中指部分がポイントです。
DSC02793_blog.jpg

結局、今回の花紋つけはみっちり4時間かかりました。午後中ひたすら玉を丸めては接着。飽きる人には多分かなり飽きる作業のはず。同じ単純作業を飽きずに続けられるのも、もしかしたら一種のヘンな人かもしれないと思えた作業時間でした。もはや簡単すぎて拷問と言われるひたすら中華まんに焼き印を押す作業や、洋食屋でレタスをむしり続ける作業も苦もなくできそうな気さえしてきます。

完成形。
DSC02787_blog.jpg

この後、スポンジ仕上げ、素焼き、磨き、施釉、本焼きと過程は進んでいきます。うまくくっついていないと各作業中にぽろぽろと玉が取れて、その時点で使いものにならなくなります。これまでのところ、私の付けた花紋は100パーセント最後まで落ちずに焼き上がってきます。やるじゃん、私!と自画自賛したいところですが、そのため、玉付け作業はもれなく私に回されてくるようになりました。担当にしていただかなくて結構なんですのよ。地味に頑張るといつかは終わる、それが単純くりかえし作業…。
posted by UH.Komatsu at 10:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 作業状況

2018年03月05日

菊花茶

三月になったとたん、気温がプラスになって雨の降る日が多くなってきました。マイナス二桁で冷やされた身には、たとえ1℃や2℃であっても、マイナスがついていない数字に、視覚的に、わーい!春になってきたー!!という感慨を抱いています。けれど、水はまだ真冬と変わらない冷たさで、水仕事をしては雪の中に遊びに行ったにゃんこの肉球のような手のひらをストーブにかざして感覚を戻してから次の作業へ取り掛かるという手順は真冬と同じなのですが、気持ちの持ち方がちがいます。←コレが大事。

ほんの一週間前は、もはやどこに除雪しようかと途方に暮れていた社長の重機も、今日は朝早くから軒下の雪山を崩したり、駐車場の氷の板化した圧雪をがんがん割ったりしています。たまに、屋根の端にバックホ―のアームがぶつかっては建物が揺れるので、屋内で作業していると、ちょっと怖い(笑)。

これは先週、除雪先に困っていた時の図。
DSC02769_blog.jpg

さて、四月からの新生活と行楽シーズンを控えて、そしてその前の移動シーズンに向かって制作&仕訳で忙しい毎日になってきました。パソコンのデータ確認の回数も増えて、ふと気がつくと目が充血…。目の使いすぎ、そして頭の使いすぎ。頭痛に発展すると厄介なので、早めに対処しておこうと、菊花茶をいれてみました。その名のとおり、菊花の花茶です。
DSC02773_blog.jpg

写真が下手ですみませんが、下から見るとこんな感じ。緑茶でも宇治茶など茶葉がキレイに開くものもありますが花茶は格別です。耐熱ガラスのカップ欲しいなあ。
DSC02775_blog.jpg

日本では疲れ目にはブルーベリーと言われますが、中国では菊花茶なんだそうです。頭痛、目眩、目の充血、視力低下、炎症に効果があるとか。漢方的には解表(体の表面の邪気を取り除く)、明目、清熱、解毒の作用があるようです。

ま、難しいことは置いておいて、薄黄色い、すんすんとした(すうすうまでではない)お茶です。ただ問題は近所で売ってないということ。で、今回は図書館から家庭漢方の本を借りてきて自作しました。

作り方は
1、花を塩水で洗ってざるにあげて水を切る。
2、ザルに布巾を敷いて菊花を並べ、蒸し器に入れて1〜2分蒸す。
3、乾いたザルに並べて日陰で4〜5日干し、最後に1〜2時間日干しにして完全乾燥させる。

簡単です。本来は刺身のつまについてくる小菊を使用するそうですが、普通の菊でもいいと注釈があったので、秋、食用菊が安くなった時にまとめて干しておきました。「もってのほか」菊で作ったら何色のお茶になるのかなあ。

蒸してしまうと、なんとなく効能が減るような気がするのですが、柿の葉茶は蒸してから干さないとビタミンCが数日で抜けて行ってしまうそうなので、多分同じような理由があるのだと思われます。

こちらはうちで干した菊花。上の色の濃い花が蒸してから干したもの、下の色が薄くてかさかさした花が蒸さずに干したものです。比べてみるとなんだか、蒸さなかった花は見た目は菊花っぽいけれど明らかに何か抜けてそうです(笑)。
DSC02782_blog.jpg
ところで、ポットの中の菊花をみながら、ふと思ったのですが、おひたし用に菊花をゆでた、あのゆで汁って菊花茶と何か違いがあるんでしょうか。気分的に「そうだ、菊花茶いれよう!」と「体にいいから、ゆで汁のんでおこう」は全然ちがいますが、実際はどうなんでしょうね。

……同じような気がします。
posted by UH.Komatsu at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記