2019年03月18日

孔雀と鹿

発売予告以来数年間ずーっと気になっていたお皿をついに購入しました。一目見た時から「いいなあ」と思っていたのですが、日々陶器製造しながら他所のお皿を買うことへの踏ん切りの悪さ。ただでさえ試作品だの記念品の残りだのと十分すぎるほど器はあるのに、さらに増やすのかというのが逡巡の種でした。食器棚は有限です。件のお皿は印判のもので、うちでは作れないタイプなのですが、単純に機能面から見れば絵柄があろうがなかろうが関係はないわけで、見た目に翻弄されていないか私よ?という問いを延々くりかえしていました。欲しいと思っているのは、その絵柄だということに早く気づけ、ですね。

そのお皿がこちら。分かる方にはすぐ分かる(笑)。北欧の方のデザインですが、正倉院宝物っぽい!とひとり盛り上がった私です。
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一枚だけだと、目に見えて使う機会が減ってしまうので家人の分も頑張って購入しました。同じシリーズから鹿柄を。
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本当は蜂柄(←結構リアル)がかっこいいなと思っていたのですが、以前、アリ柄のマグカップについて「食べ物に使うものに虫柄!?」と言っていた知人がいたので、念のため控えました。家人用だし。孔雀は私が使いたいし。

絵柄を見ていたいもので、食卓では自社のお皿を盛り皿に、こちらを取り皿として使っているのですが、気づいたことがひとつ。無地の食器の中に絵皿が数枚混ざるとなんだか食卓の雰囲気がしまるのです。これまで使用していた器は耐熱皿やパスタ皿など特別な料理用以外は無地でした。これはこれで悪くないのですが、どことなく印象がぼやけたものになっていたように思います。きっとテーブルクロスやランチョンマットなどを使えばもっとちがった雰囲気になっていたかもしれませんが、残念ながらそういうものを普段使いする習慣がなく…。
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さらにお店の品物のディスプレイとなると完全自社製品ばかり、かつ、実際の食べ物無しのため、うーん…と思っていたところでした。なるほど。

早速試してみたくなったので、会社の奥の院から漆の器を発掘してきてもらいました。蓋には松竹梅が描かれ、裏にはマル幸の文字が。
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おそらく4代目幸一郎の時代に何か受賞した折りの宴席で使用したか、地区のお祭りの宴を個人宅が持ち回りで担当していた頃に使用されたものではないかと推測されます。

並べ方が雑ですみませんが、蓋をつけるかどうかでも雰囲気は変わるもんですね。
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ところで、今回購入したお皿は6寸でした。陶工が陶芸を学んでいた頃「銘々皿は5寸が最適」という教えがあったそうで、自社製品の銘々皿は4寸〜5寸のサイズになっています。けれど、実際使ってみると6寸の方が使いやすく使いまわしもきくように思えました。おせち料理など上品に少しずつ取り分けるには確かに5寸までのサイズで十分かと思いますが、生野菜などワイルドに取り分けたり、魚の切り身を盛りつけた空きスペースを取り皿として使用といった場合は6寸の方が使いいいようです。トーストも余裕でのせられますしね。

ということから、自社製品にも5.5寸〜6.5寸くらいの平皿があればいいね、という話が浮上してきました。おお!なんだか新製品の香り?まあ、完成してお店に並ぶのはいつなのか、実際並ぶかどうかは分かりませんが、各寸法ちがいで2枚とか3枚とか5枚とか自由にセットを組むことができたら楽しいし便利なのではないでしょうか。普段使いもお遣い物も。

どうか実行されますように。

迷った期間は長かったけれど買ったかいはありました、お皿。
posted by UH.Komatsu at 13:01| Comment(0) | TrackBack(0) | わくわくするもの