本日は窯出し日。工房内はひんやりとしていましたが、窯だけはほっかほか。窯内温度160度まで冷めたので、窯の扉を全開にすると、ぱきぴきと貫入の入る音が響きます。

このまま、もう少し冷ましてから、そろりそろりと台車を引っ張ってみる。


台車と焼き上がった品物から熱の波が部屋中に押し寄せます。台車近くにいると汗ばむほど。
ちゃんと青く発色したのでまずはひと安心です。

おお、寸止め!

釉薬をたっぷりかけると流れ過ぎて棚板にくっついてしまうし、薄くかけると青く発色しないので加減が難しいところです。
注文品の大皿は、目立つ所に鉄粉の発色なく、降り物もなく、大きなヘタリもなく焼き上がりました。が、貫入の入る音が、ばぎっ!べぎっ!!とえげつないのが気にかかります。大物なので音が大きいのもあるんですが…。数日、様子を見て、深すぎる貫入がなければ注文主に完成連絡です。作りなおしになりませんように。

ベースの釉薬の濃さで少し遊んでみた結果、面白い色合いになりました。縁の周りぐるっと霜柱的な。

このまま、もう少し冷まして午後になったら小物の窯出しが始まります。今回の窯は4割くらい陶芸体験作品になります。子供会等々、小さめの作品が多いので仕訳がっちりがんばらないと。製品は底のヤスリかけと検品が終わり次第、店頭に並びます。