2020年03月23日

金柑

雪がないと草木の芽吹きも早いかなと思いきや、思ったほどは早くなく、例年今頃伸びて来るものが、いつものペースで成長しています。昨秋植えたチューリップの芽が出てきたのですが、我ながら、こんなに植えたっけ?ととまどっているここ数日。誰かがこっそり足しては、行ってないよなあ。

先日、スーパーの見切り品コーナーに金柑の袋が出ていました。金柑、丸のまま皮ごと食べるという習慣を持たない家に育ったもので、あまり縁なく来てしまい、実際手に取るようになったのは、ごく近年のことです。明るい色のあまりない三月、この橙色は魅力的。思わず、すーっと手に取って買ってしまいました。

ジャムにしよう(←やっぱり生食する感覚がない)、と休みの日を待つうちに2個カビが出てしまって脱落。それでも、この数で200円です。
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よく洗って薄い輪切りにすると、所々種に包丁が当たって、がつっ!とした手ごたえが。意外と種が大きい金柑。植えたら、そんなに手をかけなくてもよく育ちそうな大きさです。柑橘の皮系は最初から砂糖と一緒に煮ると固くなるんだったような、とうろ覚えのまま、刻んだ金柑に水を少し入れて煮てみました。柚子のように苦味抜きもいらないし皮も薄いので、ほんの10分かそこら強火でがっと煮て、味を見ながら砂糖を入れてなじませる程度に火を入れておしまい。慣れてきたというのか雑になったというのか(笑)。

思ったより、たくさんのジャムができました。ガラス越しに見ても明るい色でいいなあ。
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さっそく味見。なかなか爽やかな仕上がりでした。ちなみに、ジャムはチーズの上に塗って、ほんのり塩味が足された味が好きです。
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春になると食べたくなる料理のひとつに「鶏のオレンジ焼き」があります。ソテーした鶏肉に白ワインと絞りオレンジ果汁をかけて、とろとろのソース状になるまで煮つめてというのが本来のレシピなのですが、金柑ジャムをゆるめたモノをかけてもいいかも。金柑ジャムのパウンドケーキやマフィンもいいなあ。

ちなみに自宅の冬季一番寒かった部屋には、箱買いした冬の名残のリンゴが10個程残っています。だいぶ水分が抜けてもさもさした食感になりつつあるので、あれもなんとかしないと。

春ですね。



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2020年03月02日

3月、卒業式

3月になりました。レジ脇のカレンダーも一枚めくって、チョココロネから食パンへ。
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レジカウンター近辺が主な作業場の私には、作業の合間に、このカレンダーが目に入るととても和みます。今月は、食パンの側面とてっぺんの間の、ほの白い部分に一ヶ月間目が魅かれそう。彦坂木版工房というところで制作されている木版のカレンダーなのですが、パンの質感がリアルで、つい目がいってしまうのに加えて、浮世絵みたいに何度も摺るのかなあと制作過程を考えてみたり。お客様にも人気で、「おいしそうですね」と声をかけていただいたり、「他の月のパンも見たいです」とのご要望に頻繁にぱらぱらめくるもので、3月にして、すでに下の部分が広がっています(笑)。ちなみにめくったカレンダーは切り貼りしてメッセージカードになったり封筒になったり。こちらの反響もなかなかです。去年発売になった「ぐりとぐら」の切手がカステラ作成過程場面の多いものなので合わせて使うと、さらに反響よし。

さて、話は変わって昨日、今日、明日と県内の各高校では卒業式が行われています。昨日、行われた卒業式では新型コロナウィルスの影響で在校生、保護者とも出席させずとのこと。卒業式の場では門出を祝い、見届けてもらうという嬉しさもありますが、開会までのざわめきや保護者の化粧品の香りや入退場の吹奏楽部の演奏もいまだ記憶の一部として残っているので、それらがないというのはちょっと切ない。でも、他の年にはない経験をしたという強い気持ちで、開かれた未来に進んで行ってもらいたいなと思います。

先月納品した卒業記念品。県外に出て行く方も、県内に残る方も、それぞれのこれからに寄りそう一品になるといいな。
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ご卒業おめでとうございます。
posted by UH.Komatsu at 10:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記