2021年06月10日

カリカリ梅とさし酢梅

6月も10日になりました。このところ暑い日より肌寒い日続きだったので、気持ちはまだなんとなく春なのですが、ふと気づけば植生はすっかり夏仕様になっていてびっくりするこの頃です。

ガマズミの花も咲きました。ふわふわの白い花もいいですが、緑のグラデーションが絶妙なつぼみの姿に毎年目を奪われます。
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スーパーの店頭もビワやプラムやミズなど初夏のものが並ぶようになりました。そして梅。昨今、「ていねいな生活」の代名詞になっている気もする梅仕事ですが、ていねいかどうかは置いておいて、やはり梅を見かけると気持ちがワクワクしてしまいます。なんというか、いよいよ夏の扉が開きますよ的な雰囲気が。

うちの梅事情的には、梅酒(去年仕込んだものがまだ手付かず)、調理用の梅(去年、予定外につけた青梅干し有り)なので手薄になっているご飯とお弁当の友のさし酢梅をつけることにしました。

しかーし!!なんと今年はタイミングよく小梅を入手したので、念願のカリカリ梅にも初挑戦してみることになりました。小梅、この辺はなかなか出回りませんね。シーズン中、一回くらいは店頭で見かけますが、元気なさそうなものだったり、数が少なかったり、入荷時期が私の仕事スケジュールと合わなかったり。毎年、玉子の殻だけは張り切って準備するものの、肝心の小梅が手に入らないまま数年…。あまりの手に入らなさ加減に、昨年、小梅の鉢植えを購入した次第です。まだ小さいので花は咲いたものの今年は実はなりませんでしたが。

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さて、入手した小梅。毎年言ってますが、水に浸けた梅は空気をはらんだメタリックさが素敵ですね。
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いよいよのカリカリ梅。目下、毎日仕込んだガラス瓶を振りながら経過観察中です。玉子の殻をいれるお茶パックもガーゼもなかったので(一年前に送られてきたマスクはありましたが、さすがに…)、急遽、コーヒードリップ用のペーパーを袋状に縫ってみたのですが、何か支障はあるかなあ。あったら、来年の改善点その1ですね。

さし酢梅は、おととい、南高梅で漬けてみました。
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あるもので漬けたので規定量より砂糖100g少なめで、キビ糖とざらめ半々。塩は海塩と岩塩半々で。甘味はともかく、食べてみて味や風味の違いが分かれば面白いんでしょうが、多分、わからないだろうなあ〜。ちなみに酢も足りなかったので、翌日買ってきて足しました。梅だけに気持ちとられすぎですね。

漬けた直後のさし酢梅。酢が足りないので梅の頭が出ています。瓶ごと振って、買い足すまでの1日ごまかしておきました。
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だいぶ適当ですが、おいしくなりますように。



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2021年06月06日

ぐいのみ 他 作陶状況

ゴールデンウィークが終わり、行楽お土産用の注文品も落ち着いて、ろくろ場にも少し余裕が出てきました。大体いつも取引先からの注文に追われてばたばたしているのが現状(←慢性的人手不足)なので、この機会にと、注文は入っていないけれど、店舗に並べたいものをいくつか製作しました。

まずは一品ぐいのみ。取引先に出荷する品物の画像をTwitterにupしたところ、なかなか反響がよく、陶工ががぜんやる気を出しました。陶工いわく「注文品として出荷しているものより攻めた形にしてみたい」とのこと。

一品ぐい呑みはその名の通り、一つずつ形を変えてあり、自分の手にしっくりくる1個の選択を楽しめることが特長になります。感覚は人それぞれなれど、最終的に人の手に収まるものなので、通常品はコロンとした雰囲気の、手に合う要素多めの形になっているのですが、今回その要素を少し削ってみた次第。

結果、なんだか不思議な形が多めになりました。手にしっくりくるかに加えて、どこから飲むかにも選択肢の幅が!!
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個人的には、この河童の足跡みたいな形のが気になります。
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「攻めた一品ぐい呑み」は、窯元限定商品として、通常型に取り交ぜて店頭に並べております。ご来店された折には、どうぞ色々選んでみて下さいね。

さらに、ものすごく久しぶりになりますが、線彫ぐい呑みも作陶しました。普段だと、陶工が高台を削り出すのに合わせて、私が線を彫り入れるのですが、今回は店舗&事務作業が忙しくて手が空かず、線彫りも陶工が行いました。

陶工が線彫りすると、線が太目で線の間も少し空き気味のおおらかな雰囲気になります。私が彫ると細い線でこれでもかと言わんばかりのみっちりさに。同じ道具を使っていますが、それぞれの好みがダイレクトに反映されますね…。
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ちなみに、この線彫りがよい滑り止めになって、酔いが回っても落っことしたりしにくいですよ、というのが宣伝文句です。

これらに続いて、馬上盃も久しぶりに店舗にならべたいねという話をしていたのですが、5月の後半から、もう夏を見据えた注文がちらほら入り始めました。注文品が優先となりますので、馬上盃の作陶は少し先になりそうです。

現在は、夏のイベントや父の日に向けた品物を作陶中ですが、一日一日と日を追うごとにスケジュールがタイトになり、陶工に焦りが見え始めました。必要な物を必要数、とりあえず形にしておかないとね。注文によっては、すでに来月の窯でと、ご了承いただいたものもあり。もうじき素焼き作業に移行します。有限の窯面積に関しては、素焼きが終わってから、〆切や注文日と相談しながら取捨選択になるかと。追っかけですぐ二回目の窯を焼成することになるかと思いますが、その数日の完成のズレが大事になったりするので、計画は慎重に。でも、父の日はギリッギリになりそうだなあ…。

頑張ります。
posted by UH.Komatsu at 10:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 作業状況