2014年10月23日

藁焼き

9月から10月にかけて釉薬の原料になる藁の採取作業がありました。

稲刈りが終わったとの報告を受けると、スタッフ一同田んぼへ飛んで行って、まずは藁束ね作業から。人出がいる作業なので、臨時のお手伝いの方もちらほら。よく見る風景かもしれませんが、この状態にするためのかがんで藁を集めて束ねて立てて、はい、また次というこの動作、体力勝負の上、ずどんと足腰に来ます。次の日は皆、ひどい筋肉痛。歩くのもままならなかったり、階段の上り下りができなかったり。
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数日、午前に午後に田んぼにくりだして集めて束ねての作業をくりかえしながら、出勤前と帰宅前に田んぼへ見周りに行きます。風で倒れたものはすぐ立てなおし。

ある程度、乾燥が進むと大きな鉄板の上に運んで焼成作業が始まります。雨に降られるとどうにもならない作業なので、この時期になると陶工は毎日天気予報とカレンダーを見比べて藁焼きに入る日を決めます。

大きな鉄板の上に運んで…
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焼成開始。陶芸って本当に盛大に火を使う作業ですね。
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ガンガン焼きすぎても使えなくなるので焼き加減が大事。炭になってしまっても使えません。鉄板からはみ出して一緒に燃えた土がついていても使えません。
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鎮火した藁灰は樽に詰めて工房に運んできます。
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工房の駐車場の隅にまた鉄板を敷いて藁灰をあけ、このまま雪が降る頃まで野ざらしにします。灰の中のアルカリ成分を抜くためです。通りすがりに燃え残りや炭化した部分を取り除いたりすると、すぐに指先がぬるぬるしてきます。皮膚が溶けてるのだそう。アルカリ度高っ。
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こうしてできた藁灰のほか何種類かの灰を調合して楢岡焼の釉は作られます。この一連の作業が注文クリック一つで終わったらどんなにラクなことか。でもそれでは楢岡焼にはならないし、価値のひとつが生まれません。年々悲鳴をあげる体をなだめながら、もくもく頑張るのみです。

今年の藁灰の出来はどうなるでしょうか。よい色が出るものだといいのですが。

posted by UH.Komatsu at 17:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 作業状況
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