紅葉も洋館も薄暗い曇り空ににじんでいる…。

お池周りの水辺も艶やかな秋というより寒々しさというかしみじみというか秋も終りだねえという風情のが強いかも。葉が落ちて枝ばかりになってしまった木が多くて残念。この雪見灯籠の背景の木が真っ赤な葉に覆われていたときに見たかった。

それでもありがたいことに裏手(池や洋館と反対側)はまだ見頃でした。
赤に。

黄色に。これは散り落ちても綺麗なものですね。

両方に。

深紅。福神漬けのような赤、と思う風情のない私。

各シーズンの公開時に何度か足を運んできましたが、毎回少しずつ整備が進んでいるようです。今回は入場料がぐぐっと上がってました。修復と整備が進められている証拠と受け止めました。必要な場所に無駄なく使っていただけるなら文句なし。そして券売機まで設置されている!資料館となっていた米蔵も中の資料が池田家の方々の写真や功績、家財などがメインになってきていました(余談ですが、お子さん方のモノクロ写真を見て、ハンドメイド感溢れるワンピースにぐっときた私です)。以前は、楢岡焼発掘調査結果云々のガラスケースがあって、なんで!?と思ったものでしたが、今回はこれだけ。展示していただけるのは嬉しいですが、やはり場所的に池田家関係の資料が多い方が嬉しいように思います。池田家に来ているのですから。

やはり立派な家財。

地元の小学校に給食事業を展開した業績の資料で、当時の給食用の弁当箱もありました。黒塗りの弁当箱に金文字で○に「い」の字。便利なものが少ない時代だからこその贅沢、プラスチックの仕切りなし弁当箱給食9年間の身には嘆息ばかりの羨ましさです。また、お雛様や元は羽子板でしょうか、押し絵も数枚ありました。今後こういう縁の品の展示が増えていくことを願います。背景を知らずに今目の前にあるものを見えるようにだけ見学というのは、やはりすごくもったいないので。
来年はぜひ晴れた日に行きたいです。