2016年07月24日

仁義なき戦い

先月の終わり頃、4月頃から事務所の天井裏でごそごそ、みーみー、かりかり音を立てていた野良猫(推定)一家が旅立ちの日を迎えたらしく静かになりました。来年は侵入されないようにしないとね、と言っていた矢先、今度は床下からごそごそ、がりがり、きーきー音がし始め、なんだ天井裏から床下に引っ越しただけかとがっかりしました。

梅雨冷えの日には「へぷし、へぷし、へぷし」とくしゃみを連発されているご様子。風邪かね?天井裏の方が湿気少ないよ、と思っていたら、次の日には床下広範囲を走り回る音に、がりがりがりがりがりとひたすら何か引っ掻いて?いる音。しかも天井裏のかりかり音より迫力ある音になったので、ずいぶん大きく育ったものだなと工房裏手の床下に続く隙間を覗きに行ってみたら、猫ではなくタヌキが住みついていました。しかも親1匹、子6匹の計7匹も!!

親の姿は見えませんでしたが、子タヌキが警戒心ゼロで這い出して来てはころころ転がりあったり、穴掘ったりとタヌキパラダイスが繰り広げられていました。

なんてこった…。
ところでタヌキは夜行性ではなかったの?
IMG_20160711_1604599_rewind_blog.jpg

野良猫と思っていたからこそ、そのうち出ていくだろうと楽観視していたのですが、タヌキとなると話は別。見た目はかわいいのですが、疥癬等の病気の他、とにかくなんでも食べるので近隣の畑の作物被害が心配されます。近年、山の畑ではトウモロコシを巡って、社長とタヌキの戦いが繰り広げられていました。タヌキはトウモロコシに上って体重で根元から引き倒して成熟間近の実をあるだけ食べていくのです。タヌキ除けにネットを張ったそうなのですが、ネットを破られ、二重にしたら下に穴掘って入り込まれ、日々、社長がむきいむきいとしておりました。

床下に住み着いたタヌキは、ロクロ場外の草むらのケモノ道から察するに、近隣を餌場に、うちをネグラにしている模様。被害がうちだけにとどまらないとなると、やはりこれは駆除するしかなく。

陶工が妙に張り切って「仁義無き戦いだ」とネット等で色々調べ、とりあえず木酢をまいてみようということになりました。床下に入ることができないので、奥に噴射するための水鉄砲も100円ショップにて購入。準備ぬかりなし。
DSC02151_blog.jpg

1回目。木酢の容器に書かれている犬猫対策用の2倍希釈のものを散布。風にのって事務所内にいる私まで酸っぱくなりましたが、様子を見に行ったら、子タヌキは全くなんの問題もなさそうに遊んでました。

…敗退。

2回目。もう少し濃いめに希釈したものを散布。事務所他、ストック部屋、箱部屋等、私の行動範囲の大部分が酸っぱい香りに包まれていました。肝心のタヌキは雨降りだったので外に出ていませんでしたが、床下でがりがりがりとハイパーで穴掘りもしくは土台引っ掻き。

…敗退。

3回目。木酢を薄めず原液を散布しました。風が酸っぱすぎて私の鼻がつーんとしてました。タヌキは、きーきー、ばりばり、どだだだだ、と賑やかでしたが翌日からぴたっと静かになりました。

もしかして勝利?勝利した?

床下に続く穴を見に行くと気配もなくなっていました。勝った!!と思いきや、タヌキの出入りしていた入り口付近に細長ーい骨の残骸が…。近所の残飯捨て場から拾ってきたサンマの骨?それともヘビ?い〜や〜!!子タヌキが小さかったので親が獲物を運んで来ては床下で食べてたんでしょうな…。一体、私の足の下はどんな惨状になっているのでしょう。考えたくない…。

余談ですが、タヌキはとても臆病な動物で、鉄砲で撃たれると弾が当たっていなくてもびっくりして失神するのだそうです。そこからタヌキ寝入りという言葉が出たんだそうな。ちなみに、あまりに床下が騒がしい折り、金属製の鍋のフタを故意に床に落として、くわんくわんくわんと音を響かせてやりましたが、それでは大人しくなりませんでした。最近のタヌキは図太くなっているのかもしれません。

残った木酢は工房周りにまいてヘビ除けにしました。これで扉を開けたらヘビ!という恐怖の瞬間はなくなることでしょう。ああ、今日もなんとなく風がすっぱいなあ。


posted by UH.Komatsu at 11:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 諜報員クマの事件簿
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