2018年03月26日

花紋湯ざまし作成中

春の行楽用注文と移動シーズンの贈り物制作で青色吐息の楢岡陶苑です。怒涛の勢いで作って焼いて検品降り分け、合間に包装に精を出しています。

先日は「花紋湯ざまし」の花紋付け作業をしました。花紋がかわいらしいとか、持った時に指の当て場所になるとか、滑り止めになるとか理由様々で、うちの湯ざまし族の中では常に一番人気の湯ざましです。

しかーし、人気が高い商品と言うのは、どこかひと手間加わった物が多く、コレはこの花紋がそのひと手間にあたるのですが、実に作り手泣かせのデザインです。

まず、基本の湯冷まし本体です。
DSC02784_blog.jpg

この本体に付ける花紋の玉を丸めながらの作業になります。玉は大体コショウの粒程度の大きさで、玉4つを合わせてひとつの花紋に。コレが両面に必要なので、単純に本体一個に付き、玉8個。大きさがそろわなかったり、大きさや形を調整しているうちに指先の熱で玉が乾燥してきて使えなくなったりということもあるので、実際はもう少し必要になります。
DSC02785_blog.jpg

今回は本体が37個あったので37×8、確実に必要な分だけで296個の玉が必要…。以前、本体100個ということもあったので、それに比べればかわいい数ですが、それでも玉の数多いなあ。

そして一番難しいのが、左右同じ場所に家紋をくっつける作業。この「同じ場所に」と言うのがくせものです。上部から持ち上げる動作のままに、付ける位置が決められればいいのですが、焼く前のサイズでは、悲しいかな、私の手の大きさが足りません。前方から見ても、本体の形も全部微妙に違えば花紋の大きさや形もこれまた微妙に違うので、A面B面の上下左右からの長さを測って付けてみても同じ位置にはなることはなく。

これは右側が少し下がってますね。やりなおし。
DSC02788_blog.jpg

ああしてもずれる、こうしてもずれる、あれこれすると時間がかかり過ぎると、色々試した中から編み出したのは、とりあえずそこに物があることは一旦忘れて、左右から両手の指先をくっつける動作を心がけること。この方法だと意外とずれずに位置が決められます。

頭の中のイメージではこんな感じ。中指部分がポイントです。
DSC02793_blog.jpg

結局、今回の花紋つけはみっちり4時間かかりました。午後中ひたすら玉を丸めては接着。飽きる人には多分かなり飽きる作業のはず。同じ単純作業を飽きずに続けられるのも、もしかしたら一種のヘンな人かもしれないと思えた作業時間でした。もはや簡単すぎて拷問と言われるひたすら中華まんに焼き印を押す作業や、洋食屋でレタスをむしり続ける作業も苦もなくできそうな気さえしてきます。

完成形。
DSC02787_blog.jpg

この後、スポンジ仕上げ、素焼き、磨き、施釉、本焼きと過程は進んでいきます。うまくくっついていないと各作業中にぽろぽろと玉が取れて、その時点で使いものにならなくなります。これまでのところ、私の付けた花紋は100パーセント最後まで落ちずに焼き上がってきます。やるじゃん、私!と自画自賛したいところですが、そのため、玉付け作業はもれなく私に回されてくるようになりました。担当にしていただかなくて結構なんですのよ。地味に頑張るといつかは終わる、それが単純くりかえし作業…。
posted by UH.Komatsu at 10:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 作業状況
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