2010年04月02日

3月28日 窯出し編

窯出し当日からだいぶ日がすぎてしまいました。失礼しました。
田んぼでは北へ帰る白鳥が羽休めしています。
時間も春もずんずん進んでゆきますね。

さて窯出し当日に戻ってみましょう。

お昼近くになると、掘り出し物市目的のお客様はずいぶんと少なくなり、代わりに午後一時からの窯出しを見学するお客様が来店し始めました。
窯から出るところを見学するか、出た品物を選ぶかによって立ち位置の場所も変わってくるんですね。
皆様よく心得ておいでです。

DSC00436_web.jpg
 写真は一番窯の耐熱煉瓦を外したところ

 今回は大甕が初顔出ししました。
 同時に陶工がちょっと安心した瞬間です。
 どうやらハゲハゲ事件は回避できたようです。


一番窯は降灰が多く、一般的な楢岡焼きのイメージの青よりは白っぽい色でした。
「白いのしか出てこないんだけど使っているうちに青くなるのか?」という質問もありましたが、これは白っぽいままです。変わりません。
じゃあ失敗作?というとそれもまた違って、登り窯で焼成した作品の特徴がよくでている品物といえます。

ガス窯では、均一に炎があたりますから、色合いも四方均一的になります。もちろん薪の灰が窯内に飛ぶなんてこともありません。
登り窯では下方の大口で火を焚くので、炎の強さは方向によって変わります。
そのため向きによって色が変わり、グラデーションを描いたり、半分すっぱり色が違うなんていう品物も出来上がるわけです。
おまけに飛び散った薪の灰が天然の釉薬となって予想外の色が出た
り、天井の煉瓦が溶けて滴り、結果、予想外の釉薬になったなんてこともあります。
DSC00438_web.jpg

当日、私はお店を担当していましたが、窯から出たばかりの商品を会計に運んでくるお客様の様子をみていると、好みの色いろなあり方が分かって、興味深い経験になりました。

窯から出た品物は冷めるときに貫入(陶器に入るひび割れ)が入る音がします。トライアングルに近い音かもしれません。
お店に並んだ品物も時折音を立てることがありますが、窯から出たてが一番大きく聞こえます。
この独特の音を好む方も多く、窯出しは何よりもこの音を聞きにくるという方もいらっしゃいます。
 
登り初窯の出来具合は、陶工いわく、全体的によく焼けた感じ、だそうです。
今回はとろりとした薄めの青に、なんと紫が細やかに練りこまれた色合いになりました。
検品、やすりがけが終了したものから、順次お店に並んでいきます。

どうぞ見にいらしてくださいね。DSC00443_web.jpg


posted by UH.Komatsu at 13:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 作業状況
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