2010年04月29日

馬上盃

ここ数年姿を見なかった馬上盃が店頭に並びました。DSC00474_blog.jpg
見てのとおり、高〜い高台が特徴です。
馬上盃という名もこの独特な高台に由来しているのだとか。

馬にまたがっている姿に似ている?とか
高〜い高台を握ると馬に乗っての飲酒に具合がいい?とかとか
諸説あるようなので断言はしないでおきます。

馬上盃という名を見聞きすると、なぜかいつも王翰の「涼州詩」を思い出します。

 葡萄美酒夜光杯   
 欲飲琵琶馬上催    
 酔臥沙場君莫笑    
 古来征戦幾人回    

「葡萄酒を夜光杯につぎ、飲もうとしていると誰かが馬上で琵琶を奏でているのがきこえてくる。
もし酔い潰れてこの戦場の砂漠に臥し寝してしまっても笑わないでください。昔から遠くの戦に駆り出され、無事に帰還できた者が何人いたことでしょうか。」
(意訳はかなり大雑把です)

という詞。国語の教科書に載ってました。高校の。

夜光杯は玉やら石やら製(諸説あり)で陶器ではないし、馬上で持っているのは琵琶なので、なぜだ?と我ながら思うのですが、イメージとして浮かんでくるのです。
字面かなあ。
でも「馬上」は出てくるけど「盃」の字はちがいますね。
名称の持つなんとなくな異国情緒のせいかもしれません。

ところで春の夜の闇というのは、開放的な夏の夜の闇とちがって、とても閉塞的な闇を持っているように思います。
闇の粒子が池の底に沈殿しているさらさらした泥に似ているというか。
夏の夜に遭遇するのが妖怪であるなら、春の夜に現れるのは鬼であるような気がするのです。
鬼といっても金棒持って虎皮パンツのではなく、もとはヒトだったんだけど色々あって鬼に変化しましたの方です。
そう、能に出て来るようなと言った方が分かりやすいですね。

もうじき桜も咲きそろいます。
夜桜見物に盃を重ねて、うっかり異界に踏みこまれませぬようくれぐれもお気をつけ下さい。




posted by UH.Komatsu at 17:16| Comment(0) | TrackBack(0) | クマの製品紹介
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