2010年10月04日

来年か再来年かへの準備

DSC01017_blog.jpgこれはいったいなんでしょうか?

先週からこの物体に陶工一同は振り回されています。
コレを作るべく天気予報を頻繁に確認したり、他の作業のスケジュールを調整したり、着替えや消臭剤を準備したり。
忙しや忙しや。




もっと引いてみるとこんな感じ
よけいに分かりにくいですね。これは来年か再来年かに使用する釉薬の原料のひとつ、ワラ灰です。焼いた後のものを回収してきました。
DSC01016_blog.jpg


弊社の田んぼ(育成は農家に委託)での稲刈りが終わると、まずいっせいに束結作業に入ります。ほとんどが田んぼ出張に出てしまうので楢岡陶苑はいつも以上に手薄になってます。

燃やす前に乾燥です。
稲もみのついていた先端をしばって下部を広げ、三角形に直立させます。
終了すると小松ハウジング仕事しました!という感じに
ワラのおうちが林立します。

ワラが乾燥したら手早く焼成します。
時間をかけていぶすように焼くと、焼きすぎて塊になり
粉砕されて釉薬に交じりこみ、品物が焼きあがった時点で
異物が出た〜〜となるわけです。

今年は新人くんが初参加したのですが
類焼をおそれてかじっくりじっくり焼いてしまい、
小ボスにいたく怒られていたことでした。

使用する釉薬がなくなってしまっても
原料がないと作れませんしね。

粘土もそうですが、すべて自家製であるがゆえの厳しさです。

楢岡焼の発色はこのワラ灰の成分によって変化します。
作付によって成分が変わりますので
どんな色になるのやら。

判明するのは、もう少し先のことです。
posted by UH.Komatsu at 17:25| Comment(4) | TrackBack(0) | 作業状況
この記事へのコメント
 こんばんは。
初めまして、なかたと申します。
最近、日本の陶器に興味を持ちまして、秋田を代表する焼き物として「楢岡焼」のこちらのHPに辿り着きました。
特徴ある青色の海鼠釉がきれいで興味を持ちました。

私事で申し訳ありませんが、僕は愛知県名古屋市に住んでおりまして、父親が八郎潟の隣の若美町の出身です。
そして、タイミング良く10月9・10日と父親の実家(若美町)へ用事があって行く事になりました。

その道中で、技風さんかアトリオンかまるごと市場に立ち寄り、楢岡焼を買って行きたいと思います。
Posted by なかた at 2010年10月04日 22:53
なかた様
 楢岡焼に興味を持っていただいてありがとうございます。
 ぜひともいつかは窯元にもお立ち寄り下さい。
 登り窯をご見学いただきたいですし、限定品や登り窯焼成品も実際お手にとってご覧いただきたいと思います。
今後もよろしくお願いいたします。
Posted by 諜報員くま at 2010年10月05日 17:18
 こんばんは。 お返事ありがとうございます。
先日、こちらに書かせて頂いたとおり、9・10日と秋田へ行って参りました。
昼過ぎに秋田市内に着いたので、技風さんで「冷酒大ぐい呑み(鉄海鼠)」「ご飯茶碗」など3品買わせて頂きました。

品物を実際に手にとって感じたのは、釉薬が分厚いというか、地肌との境目がはっきりしているのだなということです。
その釉薬との境目の段差が持った時の引っ掛かりになって持ちやすいですね。

僕は釉薬が不均等にどろんと垂れたものを面白いなと思い、買わせて頂きました。
そして家に帰ってきて早速、秋田で買ってきた酒をぐい呑みで呑みました。
酒を注ぐと底の模様がキラキラと輝いて見えて、買って良かったと嬉しくなりました。

また、秋田へ行った際には窯元にもお邪魔したいと思いますので、その際はよろしくお願いします。
Posted by なかた at 2010年10月12日 00:16
なかた様
 気にいっていただけたようで何よりです。
 海鼠釉の垂れは、楢岡焼の特徴のひとつです。焼成中に水あめ状になった釉が流れたもので、もちろん全く同じ垂れ具合というものは焼けません。
 垂れた部分は、釉が厚くなっていますので、境目の部分は青色も強くなります。
 冷酒大ぐい呑みは、冷酒を注いだとき、底の色合いも楽しんでいただけるよう、鉄海鼠釉をかけています。
 窯変の多い釉ですので、場合によっては金色が混じったり、緑色が出ることもあります。
 長く使っているうちに、また少しずつ色合いや風合いが変化してゆきますので、ご自分だけの一個しかない器として育てていって下さい。
ありがとうございました。
Posted by 諜報員くま at 2010年10月12日 08:38
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