2011年01月06日

ハンス・コパー展行ってきました

ほんの二週間ちょっと前、でもすでに去年になってしまいましたが、
岩手県立美術館で開催中の「ハンス・コパー展」に行ってきました。
バーナード・リーチやルーシー・リーと並ぶイギリスを代表する陶芸家です。

美術館はよく足を運ぶ方なのですが、焼物の展示会はほとんど訪れた記憶がありません。
学生の頃、伊賀に旅行に行った(けれども伊賀焼が目的ではない)のと
6年か7年も前に東北歴史博物館の唐三彩の展示を観に行った程度です。
意識的に避けてもいたような…。
主な理由は、「見どころがよく分からない」から。

今回は小ボスが一緒だったので、分からないことは聞き放題。
やはり説明があると面白さが俄然変わるものですね。

コパーの作品は、ロクロで成形した筒や鉢を接合してあるので
どの部分で何の部品をつなげてあるのか疑問に思ったらすぐ訊く。
なので一個一個堪能することができました。
はんすこぱ1_blog.jpg

今回の展示は大回顧展ということで
初期の素描等からルーシーとの共作、
そして晩年の作品までの変遷を見ることができました。

コパーはもともと彫刻家志望だったのですが、
職探しをしていたところルーシー・リーの工房を紹介され、
そこでロクロでの作陶に興味を持ち、
陶芸の道に入ったそうです。
その後、数々の陶芸作品を作成し、晩年取り組んでいたのが
キクラデス文明の彫刻に影響を受けたキクラデス形状。
(下の絵ハガキの写真がそうです)
はんすこぱ2_blog.jpg

陶芸家でありつつも、コパーの創作の根底にあったのは
彫刻なのだなあと思ったのが印象的でした。
きっと他の作家に混ざって数点の作品のみの展示だったら抱かなかった、
大規模な回顧展だからこその印象です。

展示場を結ぶ通路には、コパー展関連のワークショップの作品が並んでいました。
コパーが使用していたものと同じ粘土を使って花入れを作り、
さらにそれに花を活けた作品です。

粘土はなんと英国から取り寄せたそうです。
ワークショップならではの、なんて貴重な体験!!

私も学芸員の資格を持っているのですが
その講義の中でくりかえされたのは
学芸員=宝の守番ではないということでした。
当時は「宝」を公開して、その存在や歴史や価値を知らせることが仕事と思っていたのですが、
最近は、「宝」と人を結びつけ、さらに「宝」を媒介として人と人を結びつける場を提供する仕事だなあ、と思いはじめた次第です。

コパー展関連のワークショップは参加できませんでしたが、
興味深い内容のものが多い岩手県立美術館のワークショップ。
これからも要チェックです。

コパー展は今年の2/13まで開催ですよー。
posted by UH.Komatsu at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | クマのお出かけレポート
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