周りに食す習慣のある方がいないので、正体不明。なので調べてみました。
むかご(零余子)って山芋や長芋の葉の付け根にできる球芽なんですね。地上にできるとむかごになって、地下にできると芋になるそうです。おもしろ〜い。採取量が少ないので買うと高級食材扱いになるそうですが、山芋は山野に自生しているので採取してくればよいとのこと。なのですが、この季節、茂りに茂った山野に分け入るのはちょっとなあ、と思っていたら、なんのことはない。楢岡陶苑の駐車場脇の畑にありました。長芋のむかごですが。
近い!まったく問題なし!

採ってもいいか社長にきいたら、ぽろぽろ落ちると来年勝手に生えてくるから持って行け!とのこと。「何するなだ?」ときかれたので、むかごご飯に、と答えたら、「昔、ばあさんが醤油で煮た奴一回食ったな」と一言。味についてはなんのコメントもなく、漂う不安。でもしっかり採取して帰りました。

むかごご飯と言っても色々な作り方があると思うのですが、見たことも食べたこともないので、豆ご飯の要領で一緒に炊いてみました。混ぜ込む前に、洗うだけでいいのかな〜と一個割ってみたり。食べられることは分かっていても、初めてのものだと必要以上にどきどきします。
むかごご飯完成!!

混ぜ込んだ量も問題なのかもしれませんが、なんていうか、はかない感じの芋ご飯?芋そのものを炊きこむよりも主張はないけれど、芋の存在はちらほら感じました。豆ご飯や栗ご飯の方がパンチははるかに強いです。何しろ他のむかごご飯を知らないので、こういうものなのかは分かりませんが、でもトライしたということに満足しました。秋の味覚の先発隊です。
後日、むかごご飯作ったよ、と友人に自慢したら、「は?むかご?何それ?虫?」という返事が返ってきました。やっぱりそう思うよなあ。こないだまで私もそう思っていたよ…。
*使用した器
「鉄海鼠釉ご飯茶碗(中)」