2011年09月11日

むかごご飯

夏の終わりに辰巳芳子さんの本を読み、「むかご」にほのかな憧れを抱きました。著書には、「新米が出回る直前の味の落ちた米に混ぜて炊くと豊かな風味が加わって」とあったのですが、そもそも、むかごとはなんぞや?

周りに食す習慣のある方がいないので、正体不明。なので調べてみました。

むかご(零余子)って山芋や長芋の葉の付け根にできる球芽なんですね。地上にできるとむかごになって、地下にできると芋になるそうです。おもしろ〜い。採取量が少ないので買うと高級食材扱いになるそうですが、山芋は山野に自生しているので採取してくればよいとのこと。なのですが、この季節、茂りに茂った山野に分け入るのはちょっとなあ、と思っていたら、なんのことはない。楢岡陶苑の駐車場脇の畑にありました。長芋のむかごですが。

近い!まったく問題なし!
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採ってもいいか社長にきいたら、ぽろぽろ落ちると来年勝手に生えてくるから持って行け!とのこと。「何するなだ?」ときかれたので、むかごご飯に、と答えたら、「昔、ばあさんが醤油で煮た奴一回食ったな」と一言。味についてはなんのコメントもなく、漂う不安。でもしっかり採取して帰りました。

DSC01385_blog.jpg

むかごご飯と言っても色々な作り方があると思うのですが、見たことも食べたこともないので、豆ご飯の要領で一緒に炊いてみました。混ぜ込む前に、洗うだけでいいのかな〜と一個割ってみたり。食べられることは分かっていても、初めてのものだと必要以上にどきどきします。

むかごご飯完成!!
kore_blog.jpg

混ぜ込んだ量も問題なのかもしれませんが、なんていうか、はかない感じの芋ご飯?芋そのものを炊きこむよりも主張はないけれど、芋の存在はちらほら感じました。豆ご飯や栗ご飯の方がパンチははるかに強いです。何しろ他のむかごご飯を知らないので、こういうものなのかは分かりませんが、でもトライしたということに満足しました。秋の味覚の先発隊です。

後日、むかごご飯作ったよ、と友人に自慢したら、「は?むかご?何それ?虫?」という返事が返ってきました。やっぱりそう思うよなあ。こないだまで私もそう思っていたよ…。

*使用した器
「鉄海鼠釉ご飯茶碗(中)」
posted by UH.Komatsu at 11:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 諜報員クマの事件簿
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