植えた当初から、社長はヘチマの使い道が気になるらしく、タワシだとかヘチマ水採取してた従業員がいただとか、いろいろ口にしていたのですが、ここ三カ月の間に何度も耳にしたのが、「ヘチマ食うんだとよ〜」。
なんでも以前、沖縄から嫁いできた方が、ヘチマの苗を大量に購入するのを見て、なぜそんなに植えるのか聞いてみたら、食べると言われたんだそう。その時の衝撃がいまだに残ってると見ました。
折に触れて、ヘチマの話をしては「食うんだと」、「なんたもんだべ」、「うめんだべか」とくりかえしているので、先日、ええい、これはもう試してみようと貰って帰りました。

25センチ程のまっすぐな奴と曲がった奴。
むかごご飯同様、周りに食べる人はいないし、調理するのも初めてなので、これがちょうどいい大きさなのか分からないまま、とりあえずトライしてみることに。扱い方も加減も不明なので、ちょっとわくわくしながら皮をむいて、豚肉と一緒に炒めたあと、日本酒で溶いた味噌を投入して味噌煮にしてみました。
ヘチマって水分多いんだなあ。縮んでいく〜。
なんとか完成。

ヘチマは冬瓜に似ているようなそうでないような、といった感じでしたが、おいしく食べられました。最初味見した時の青臭さも抜けてました。炒めると抜けるものなのか、味噌入れたからなのか分かりませんが、おいしかったのでよしとします。
食べてみて思ったのですが、わくわくしながら調理したもののヘチマ食べるの初めてじゃないかも…。
昔、沖縄料理店によく通っていたので、その時よく分からないまま食べてたようです。昔の「これはなんぞや?」という疑問が今頃すっきりしました。
後日、社長に「ヘチマおいしく食べられましたよ」と伝えたら、「んだが!!なんとやって食べた?」といい食いつきでした(笑)おそらく近日中に社長の食卓にもヘチマは登ることでしょう。
現在も我が家の冷蔵庫には楢岡農園産のゴーヤとヘチマが入っています。秋田県民の生活も変わったものよのう。
*使用した器:白釉肉じゃが鉢