2012年05月09日

器の本のことなど

5月らしい陽気になりました。この季節は世界が明るすぎて本が読めない、と書かれた作家さんはどなただったでしょうか。農作業や山菜取りも活発になってきてますね。明日はまた天気が崩れてしまうそうなので晴耕雨読とこじつけて、今日は器の本の紹介です。

まずは「民藝」の切り口から。
先月発売になった書籍です。
民藝の教科書@ うつわ (民藝の教科書 1)民藝の教科書@ うつわ (民藝の教科書 1)
萩原 健太郎 久野 恵一

グラフィック社 2012-04-05
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「民藝の教科書」とあるとおり、これから続巻が出ていくそうなのですが、1巻目、まず器からスタートです。

目を通してみたところ、民藝入門者にぴったりという感じ。民藝にカテゴライズされる器とはなんぞや、その前に民藝とは何?、陶磁器と耳慣れた単語が実は陶器と磁器が一緒になったものなんだけど陶器と磁器のちがいって?と初心者が抱くもやもやがすっきり解消されます。いまさら人に聞けないとか(どうやら)常識すぎて説明が見つからないといった事柄も丁寧に説明されているのでかゆい所に手が届きます。

そして全国民窯の紹介が器好きには嬉しい内容ではないでしょうか。うちも含めて東北の窯と言うのはこれまであんまり紹介されずにきたのですが、今回は福島の会津本郷焼、山形の平清水焼き、岩手の小久慈焼き、秋田は楢岡焼が掲載されています。参考にしながら梅雨の間に夏休みの窯巡りの旅行プランを立てるのもいいかもしれません。実際、初日に福島、岩手、次の日に秋田、山形と巡られる方もたまに見えますし(笑)。

次は「使用」を切り口にした一冊。
えらぶ つかう 楽しむ 毎日のうつわえらぶ つかう 楽しむ 毎日のうつわ
遠藤 文香 小春 あや

日本文芸社 2011-02-10
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使うことから考えた選び方、手入れ、保管の仕方等々が分かりやすくかつお洒落な雰囲気で綴られています。なんとなく磁器と同じように扱ってしまって失敗したなんてことけっこうありますもんね。陶器の器は時間が立つと水漏れがしてしまう、匂いがついてしまう、それはどうして?対処法は?陶器の器を日常使いされてる方なら一度は直面する問題ではないでしょうか。

そんな諸々の対処法を知っているか否かで、陶器の日常使いに対する敷居はずいぶん低くなるのではないでしょうか。解決方法の内容が結構簡単にできると分かったならなおさら。

中でも、おお!と思ったのがちょっと変わった形のお皿の使用例があったこと。うちでも数ある器の中には、これは一体…?と思うものがあるのでかなりのヒントになりました。もちろん器をどう生かすかは持ち主次第で、使用法がひらめくから購入となると思うのですが、やはり販売する側としては、欲しいけれど買って満足ではもったいないし、と悩まれるお客様にはひとことふたことご提案したいのが本音です。

(ちなみに余談ですが、先日リンガーハットに行った折、八寸深皿を食器として使うのなら、ちゃんぽんもありだな〜と思いました。これまでは炒飯くらいしか思いつかなかったので。)

その他、器の大きさ、形、色などに合わせた並べ方やクロスのチョイスと言ったテーブルコーディネート例やお料理のレシピも集めた器をさらに楽しく使える情報だと思います。同じお皿でも並べ方や盛り付けるお料理で雰囲気はがらりと変わるんですよね。

四角いお皿に山盛りにするか串ものを並べるか、キャンパスに見立てるか、とか。テーブルのどこに置くと引き締まったり軽やかになったりするか、とかとか。

雰囲気や違う側面が引き出されるということは自然と使用頻度も増して行くし、使い込めばその分愛着も増しますね。先に「使用」を切り口にしたと記しましたが、なんだか「愛着」を切り口にしたと言ってもよさそうな気がしてきました。

欲を言えば、白い器、黒い器、土色の器、柄物の器といったラインナップに青い器も加えて欲しかったなあ。

よく白い器が一番とききますが、玉子料理やイタリアンでは青い器だと映えがいいんですよ。と身内びいきしてみました(笑)。

まだ新しめの本なので探しやすいかと思います。民藝好き、器好きな皆様、ご興味ありましたら手にとって見て下さいね。






posted by UH.Komatsu at 16:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記
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