お盆期間はたくさんの県外からのお客様をお迎えしつつ、暑さによろよろしかけながら窯作業をしておりました。
これに、

あれに、

それ。そしてあっちにもこっちにも焼成待ち多数。物理的に全ては窯詰め無理…。

窯に火が入ると、必然的に、まあ素敵に暑い窯場となります。
焼成を終えて中の品物を全部出しても、窯が冷めるまでに時間を要するのもこの季節。この余熱をなんとかできないものかという考えに、今時分、野菜を作っている方ならほぼ誰もが悩んでいるであろう夏野菜の大量消費というテーマが結びついて、「干しキュウリ」なるものを作ってみようと思い立ちました。窯が冷めてしまう前にすぐ実行。
夏休みの自由研究気分で、干し野菜の作り方を調査すると、斜め切りにして風通しのよい日向に置いておく、とありましたので、まず一本その通りに切って窯の中へ入れてみました。ざるなど風通しのよいものに乗せてとのことでしたが、ざるでは燃える可能性があるので、陶器に乗せて。
しばらくすると何やら香ばしい香り漂う窯場。100℃以上の窯の中では、見事に焦げました。

高温すぎたか…。
もう少し窯が冷めるのを待ち、70℃くらいのところで2本目と3本目のキュウリ投入。今度は斜め切りではなく太めの千切りにしてみました。ちょっと焦げ加減のものもありますが、なかなかよろしいのではないでしょうか?

一応、成功したとみなしてポリ袋に入れて現在冷凍庫にて保管中です。干したキュウリは炒め物や酢の物に使うととても勝手がよいのだそうです。が、1本でこの量。少ない。とても少ない…。ううむ。

1本でこの量にして、毎日窯に火が入るわけでもなく、窯に入れた後、ほったらかしておくわけにもいかないので、もしかしたら塩キュウリの冷凍の方が簡単かつ手間いらずかもしれないという思いをうっすら覚えながら、今回の実験は終了しました。いや、でも、実際使う時は干しキュウリの方が使いやすそうに思えるんだよなあ。うーん。
成功はしたものの、すっきり「わーい!」という結果にならなかった窯干しキュウリ作りでした。今後、続けるかどうかは未定です。