2011年04月10日

やりよるではないか、すり鉢

すり鉢は堅実な感じがする、というと、何かの本から拾ってきたみたいな表現ですが、実際そんな気がするのです。
ずっしりとした居住まいのせいか、いつでもいつまでも変わりなく流しの下のもの入れあたりにひっそりひんやりある感じ。
お湯呑やコーヒーカップやお皿のように華やかな感じはないけれど、実際使ってみてはじめて面白くなってくるものという感じ。

なんて突然言い出したのは、昨夜使ってみて楽しかったのです(笑)。

うちで持っているのは、この「すり鉢(小)」(五寸すり鉢)。
DSC01207_blog.jpg
写真左側の櫛目が細かいタイプの方です。

1年ほど前に入手したのですが、すりこぎがなくて半年以上しまいっぱなしでした。これではいかんと思っていたところで、昨秋、石巻の道の駅で山椒のすりこぎ発見!そく購入。
すりこぎといったら山椒でしょう!
↑この思い込みは学生時代、十日間ほど住み込みで奉仕にいった那智大社の参道の土産物屋で、軒にたくさんぶら下がっているのを日々目にしていたから。当時はすり鉢持ってないのに無性に欲しくなったものでした。なぜだ?

脱線しました。

さて昨夜。
何やら急にドレッシングを作ってみたくなり、胡麻ドレッシングにトライ!!
まずゴマすり。
HI3B0238.jpg
櫛目が細かいのでゴマも細やかです。

そういえば10年以上前ですが、友人に仙台のとんかつ屋さんに連れて行ってもらった折、お水と一緒にゴマの入ったすり鉢を持ってこられて、田舎者はびっくりしました。
料理が運ばれてくるまで、おしゃべりしながらゴマをすってソースを混ぜて好みのソースを作っておくという形式。
おしゃべりの内容が、ゴマのすり具合と混ぜるソースの量だけになったことでした。
また行ってみたいのですが、まだ営業しているでしょうか。そして無事だったでしょうか。

また脱線しました。

ゴマがすり終わったら、ポン酢と醤油とゴマ油を加えてさらにすりまぜる。
あとはそのまま食卓に出して、食べる直前にもうひとすり、ひとまぜ。
HI3B0240.jpg
そのまま回しかけても、ゴマ油が入っていたためか尻漏りもなし。
むむっ、やりよるではないか。

ドレッシングも市販のものと変わらず、ゴマの香りは市販以上にできました。
おいしいレシピをありがとう、クックパッド。

がぜん楽しくなってきたので、今度はクミンとかコリアンダーとかスパイシーなものをカレー粉と一緒にすって鶏肉でも焼いてみたくなりました。
次回はそれだのう。いつになるかのう。

だらー〜ん。(←イメトレ中)


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2010年12月29日

「おたまたて」デビュー

今年最後の窯出しが終わりました。
小さい窯からは紋様シリーズが、大きい窯からは今回メジャーデビューとなる
「おたまたて」が出ました。
DSC01168_blog.jpg
もともと特注品だったのですが
欲しいと言って下さる方が多く、定番商品の座を勝ち取りました。
お皿に置いたり、鍋に入れっぱなしより
扱いも見た目もよいとのことです。
ありがとうございます。


おたまを立てるとこんな感じ。
DSC01170_blog.jpg

テストピースをうちで使用しているのですが
鍋はもちろんカレーやスープを作ったときも活躍中です。
今回、お店に並んだものは、テストピースよりも
お玉を立てやすいようにカットを浅めにしてカーブを二段仕立てにし、
より安定がよくなるように本体の重さを少し増量しました。
一個1500円也。
近くウェブカタログにも掲載予定ですのでお楽しみに。


ちょっといたずら。
DSC01169_blog.jpg
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2010年12月25日

3つほど限定品

猛烈な地吹雪のため、静かなお店、冷え込むロクロ場な午後です。
ストック部屋の陶器は指に吸いつくほど冷え、
作陶用の粘土も「冷やし粘土はじめました」のノボリを出せそうです。

さて今回は数量僅少の為、ウェブカタログにはUPしない限定品のご紹介です。

その壱「青海鼠釉銘々皿」
在庫数量5枚、直径12.5×12.5×2.5センチ 1枚900円(バラ売り可)
DSC01149_blog.jpg

その弐「白海鼠釉銘々皿」
在庫数量5枚、14×14×2.5センチ 1枚1000円(バラ売り可)
DSC01148_blog.jpg

その参「切立高台湯呑(白海鼠釉)」
在庫数量6個、7.5×7.5×8センチ (バラ売り可)
DSC01162_blog.jpg

3種類とも、ブログと同時にお店にも陳列しますので
セットでご希望の方は、お早めにご連絡下さい。
できましたら、ご連絡は楢岡焼HPトップページのメールフォームよりお願いします。
代金や送料は、ウェブカタログと同様です。
数が少ないので、ご希望の方が多数の場合は先着順となります。
ご了承下さい。




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2010年11月03日

ゆらゆら

朝から強風の中、雨が降ったり霙が降ったり、あられが降ったりと
あやしい天候の中、登り窯に火が入る時間が近付いてきました。
個人事情により窯周辺での埃の出る仕事ができないので
事務所にて新しい幣帛(神棚に飾る稲妻型の紙)を
作っていました。
今、現在、窯周辺では耐熱煉瓦を積み上げて蓋をする作業が
行われております。

さて、ほんのちょっと前のはなしですが、
壷や大皿のような高額商品じゃなくても
軽く飾れる楢岡焼があったらいいなあと思ったので
実際焼いてみました。

DSC01038_blog.jpg

ストラップの金具がついていますが壁飾り(三匹繋ぎ1500円)です。
楢岡カラーの青と白と黒それぞれにしてみました。
現在、試し販売でお店の窓付きカウンターにずらりと並べてぶら下げています。
結構軽い感じで、ゆらゆら揺れていると、
つい「和むのう」と陶工ともども見入ってしまいます。
(単にみんな登り窯準備でくたびれただけかもしれませんが)

もうひとつ焼いたのはこちら
DSC01039_blog.jpg
ストラップ金具がついているのは
見たまんま根付(650円)です。
ヒモなしは裏にブローチ金具がついています。

なぜにダックスかというと
秋の初め、弊社の社長令嬢の愛犬が病気で亡くなってしまったから。
ブタもダックスももともとはブローチのみの予定でしたが、
病気になった犬が後半、貧血で動けない日々が多かったので
せめて焼物では動かしてあげたいなあと。
モビールにしようかと思いましたが、スペースの都合上、
壁掛けからのスタートとなりました。

ブタもダックスもお菓子の型抜きを使用したので
抜くのは簡単でしたが、その後の仕上げにめまいがしそうでした。
濡れスポンジで面取りして行くのですが
薄くて小さいので、あちこちもげるもげる…。
特に鼻としっぽは折れるし欠ける…。

なのに!!
焼きあがってみたら、床に投げてみても
そのままバウンドしてくる丈夫さ加減。
炎をくぐりぬけると変わるものですね。

焼成前にあけておいた穴にパテでヒートンを
埋め込んでいるのですが、
ずらりと並べて乾かしている図は、
アイシングしたクッキーを並べたお菓子屋さんのようです。

ヘアピン同様まだカタログには掲載しませんが
気になられた方はご連絡下さい。










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2010年09月11日

ブルーフラワーが咲きました

雨が降っています。
大雨洪水警報が出されています。
静かな土曜日の午後です。

「ブルードロップ」シリーズのアクセサリーが店頭に並んでから、二年がたちました。(詳しくは2008年5月8日のブログ参照)

なので!
というわけではありませんが、楢岡焼アクセサリー第二弾ができました。
DSC00819_blog.jpg
今回はちゃんと粘土が使われています。
材料、工程ともお湯呑やお茶碗と同じ作り方です。
手順としては箸置きが一番近いと思います。

前回の「ブルードロップ」は焼成中に垂れた釉薬がキレイに丸まったものだけを使用しているため、材料がなかなか採取できませんが、今回の品は増量できます。
そして粘土も使っているわけですから、小さいけれど、ちゃんとした楢岡焼です。

作成中は、
「焼き物でヘアピン〜?」
と我ながら思ったのですが、
一日試用してみたところ、市販されている飾りピンと変わりはありませんでした。
重さでずり落ちてくる、とか、花弁の先がぱきっと割れる、とか、色々心配していましたが、大丈夫でした。

試しにお店の床に落としてみたりもしましたが、バウンドしただけでヒビも欠けもできませんでした。
小さいゆえの軽さと強さ?
もちろん焼物なので、ある強さ以上の衝撃を与えると壊れると思われますが、予想以上に丈夫なので驚きました。

もしかしたらストラップ等も挑戦できるかも。
もやもや(←妄想中)

飾る焼物というと、壷や大皿が真っ先に浮かびますが、もっと気軽に楽しめるものがあればいいなあと思うこの頃です。

床の間や広い玄関がなくても
若い人や子供でも

「ブルーフラワー」(一本500円也)のヘアピンは、注文に対応できる品なので、ウェブカタログにも掲載しようと予定しています。
ただ、管理人の手があいてないと掲載を頼めないので、それまでは随時、HPのメールなどで注文を受け付けます。
気になる方はご連絡下さい。













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2010年09月03日

今月のおすすめ一点もの -結晶釉-

暦の上では二百十日を迎えました。
風の季節到来!!と思いきや、空気は重く湿っぽく、例年になく暑く長い晩夏の毎日です。

今回、初の試み「ネット通販+アルファ」として、窯元併設のお店以外にはほとんど並ばない結晶釉の品をご紹介します。

どうしてあまり外に出ないかと言うと、
1、希少価値がとても高いため
2、焼成時の苦労や危険が並大抵のものではないため
3、上記の理由から値段が定番商品より高めになるため
が主な理由としてあげられます。

DSC00814_blog.jpgどういう感じの品かというとこんな感じ。
青い海鼠釉の上に白い結晶が一面に散らばります。

定番商品より海鼠釉部分の透明度が高く、銀河や天華、波頭を彷彿とさせるので、ひっそりながらもファンが多く、皆さん遠路はるばる来店されてはこつこつと集めておいでです。

上の写真はサイズ直径27センチ×高さ5.5センチのお皿ですが、お値段は18000円。
定番商品と比べると高い高い。

というのも、ここまでキレイに焼きあがるのはとても珍しいからです。

まず!この品物は登り窯でしか焼けません。
もうこの時点で1年に3回しかトライできないわけです。

おまけに窯に入れた品のうち、なんと8〜9割は失敗作になってしまうんですね。
全滅した時も無きにしもあらず。
年3回の登り窯で一体何枚とれることやら…。

打算的に考えると、
そんな効率の悪い品を焼くのはやめて、成功率の高い定番商品を多く焼いた方がいいのではないか?となりますが、
そこは陶工のよい品を作りたいという意地というかプライドというか挑戦というようなものと、いまだかつて生み出されたことのない品を見てみたいという好奇心のようなものが入り混じり気骨となって、そんな考えは一掃してしまいます。

ちなみに焼成温度も定番商品より高い温度(1300℃以上)なので危険度も増し、窯の中の酸素をしぼって焼くため黒煙があちこちから漏れ出します。
もちろんこんな焼方をすると窯本体もひどく傷みます。

それでも「今回の登り窯は結晶釉作品の焼成や〜めた」ということはなく、
むしろ「また窯傷んだから、な〜おそ。なおるかなあ…」と結晶釉トライは続いてゆきます。

なので、結晶の出具合によっては品本体に多少ゆがみがあっても正規製品として店頭に並びます。

DSC00817_blog.jpgこちらは定番商品で言う「つけ麺鉢」ですが、従来のものですら、ゆがみやすいというのに、ほとんどゆがみなく結晶もキレイに出た一枚です。
上から見るとこんな感じmenbachi.jpg


お値段は5000円です。




定番商品も一点ものに間違いありませんが、似たような焼きあがりの品でセットを組むことができるのに比べると、
結晶釉の品は
「ええ、一点ものです。似た焼きあがりの品はいつ出るかはわかりません。出ないかもしれません。どうか気長にお待ちください。」というのが実情です。

もし上に紹介しました品をご希望される方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。
希望者多数の場合は申し訳ありませんが、先着順といたします。
またこの2品に関しましてウェブカタログ割引は適用されませんのでご了承願います。

窯元併設のお店には、結晶釉作品も数点陳列しております。
実際手にとって見てみたいという方は、どうぞ御来店下さい。
お待ちしております。




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2010年08月26日

何に見えますか?

馬上盃に続き、数年姿の見えなかった「三色小皿」があがってきました。
定番の青い海鼠釉とあめ釉に白海鼠釉が加わって三色となっております。

この白釉。
実は結構珍しい釉です。
というのも、他所では施釉前の器に白土を塗る白化粧を施してから透明系の釉をかけるという手順が多いのですが、うちの白釉は釉そのものだけで白い発色を得ます。
なので、青海鼠釉と同じように、素焼きが終わった器にスポンジかけて、すぐあめ釉かけて白釉かけて、となります。
DSC00782_blog.jpg
いきなり脱線してしまいました。

今回、この場に「三色小皿」が登場したのは、窯出時にスタッフ間で話題になったからです。ほんのちょこっとですが。

うちの器は下半分があめ釉、もしくは鉄釉、上半分に青海鼠釉がかかるのが定番で、湯呑のような立ち物もお皿も上下は青い部分が上、ということになります。
青海鼠のたれ具合も見どころのひとつですしね。

ところが!です。

「三色小皿」は、その名の通り三色ある…。
下半分にかかるはずのあめ釉がまんなかにかかっている…。
青の部分が一番面積広い…。

まあ小皿なので上下はあまり関係ないのですが、
製作者としては? 
プライスシールはるには?
となったので訊いてみました。

回答
「海と土と白い雲っぽいイメージだから青が下だなあ」
上下決定!!
問題解決!!

のはずなのですが
なんかしっくりこない。

海と土と白い雲?

私にはジーンズに白Tシャツに日焼けしたオナカに見える…
という発言をしたら、その場にいた全員に「はい?」という顔で笑われました。

むむっ!!


いいんです!
イメージはヒトそれぞれ。

 
 

ジーンズとTシャツからオナカがはみ出しているように見える仲間募集中です。(こっそり)。











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2010年08月21日

旬な一枚

御無沙汰しております。
暑い日が続いてますが、元気にされているでしょうか?

7月の登り窯のあたりから身内に不幸が続き、その後、重病ではないけど体が不調という状況に陥り、仕事をためにためた8月半ばです。

ここ数日は刺すような頭痛が続き、MRIも経験しました。
結果、気圧の変動によって血管やリンパ等が膨張して神経を圧迫することによる頭痛でした。
天気が敵じゃ勝ち目はないですね。
こんなこともあるんです。
原因不明の頭痛に見舞われている方、理由は天候かもしれません。

さて、大曲の花火大会が近付いてきました。
今年は百周年。前夜祭のようなものも行われるらしいですね。
ふるさと切手「大曲の花火」も好評のようで、関西方面の友人から、買って送れ〜と頼まれました。

その花火人気に乗じて!ではなく、もともとあった一品ですが、今一番旬な商品はやはり花火皿です。大曲の花火の絵皿です。
DSC00781_blog.jpg

大、中、小、銘々皿と種類があり、年によって人気の大きさが違いますが、今年は写真の「小」が人気です。

説明されたところによると花火の形をデザインする時になかなか苦労があったようです。

この山と花火と雄物川の組み合わせの絵皿。
定番商品で結構以前からある品なのですが、大曲西道路を走ると、この絵皿に近い風景が見える場所がほんの一瞬ですがあるのです。
助手席の方、よければ探してみてください。

余談ですが、西道路は後方の車にあおられることが多く、私にとっては結構怖い道路です。
西道路はけして高速道路の延長でもプレ高速道路でもないのに…。

70〜100キロ以上の速さを求めることじたい、ちがうのではないのか〜?

という怒りを込めて、あおられるとわざとスピードを落とすという技を身に付けた諜報員です。
もちろん追突されぬようにゆっくりと、でも確実に。
あおられるまま、半パニックになって加速していたころに比べ、図太くなったことです。





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2010年07月19日

変形皿デビュー

昨日、夏の登り窯も無事終了しました。
作品を作られた方、御満足いただけたでしょうか?
通常どおり多種の販売商品の窯出しを期待して下さっていた方、B品市もあると思われていた方、ごめんなさい。
夏は、体験作品の焼成がメインの窯なんです。

DSC00647_blog.jpgさて窯出ししている間に梅雨明けしたそうです。

そういえば急に30℃前後の日が続くようになりましたものね。

さて前回の登り窯、3月のまだ寒い頃に入社したF君の作品がお店に並びました。
品物は「変形皿」。


DSC00770_blog.jpg

ろくろを使わないで成形するタイプのお皿で、練った粘土を塊に仕立てた後、たたら板で同じ厚さにカッティングした粘土板から形を作っていきます。

変形皿という名の通り、作り手の感覚で縁をフリル状に持ち上げて面取りを施すので、一枚として同じ形には仕上がりません。
そこが楽しい品物です。

まったく同じものをいくつも作るのも難しいのですが、変形皿の難しさは、フリル状の縁にあります。
理想は均等なフリル状ですし、うまくヒダ寄せしたつもりでも焼成最中にへたって窯出ししたら平たい板状に戻ってしまっていたりもします。

こっそりと技を必要とする変形皿ですが、F君の性格的に、将来完全に重ねられる、つまりほとんど誤差のないものも作ってしまうかもしれません。

どきどきしながら待っていることにしましょう。

余談ですが、前回紹介した「う?な冷酒大ぐい呑み」は、この一か月余りのうちに売れてしまいました。
嬉しいような残念なような。
複雑な気持ちです。



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2010年06月22日

「う」?

DSC00608_blog.jpg登場しましたのは「冷酒大ぐい呑み」です。

定番の「海鼠+あめ釉」よりも鉄分の多い釉薬がかかっているので登り窯で焼成すると実にイイ感じに焼きあがります。
3月の登り窯焼成分でも片身代わり等、変化にとんだ風景を見せ、最近店頭で人気の一品です。

その中の一個が上写真です。
外側は素敵に片身代わりしています。
ですが、イチオシなのは内側で、あえてポップをつけてみました。

真上からのぞいてみましょう。
DSC00609_blog.jpgこんなです。
お分かりでしょうか?

左下部分。ひらがなの「う」に見えませんか?
作成した陶工は奇しくも「う」から始まる名前です。

もちろん人為的に出したものではありません。
陶工本人は「う、が出た〜」と喜んでました。

冷酒大ぐい呑みは、冷酒に揺らめく内側の美しさも人気の理由です。
器を傾ける度に視界に入る一文字。
ぜひとも「う」のつく名前の方の手に渡って貰いたいものです。

*「う」から始まらない名前の方は、美味い酒の「う」ということで盃を重ねることにしましょう。
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2010年04月29日

馬上盃

ここ数年姿を見なかった馬上盃が店頭に並びました。DSC00474_blog.jpg
見てのとおり、高〜い高台が特徴です。
馬上盃という名もこの独特な高台に由来しているのだとか。

馬にまたがっている姿に似ている?とか
高〜い高台を握ると馬に乗っての飲酒に具合がいい?とかとか
諸説あるようなので断言はしないでおきます。

馬上盃という名を見聞きすると、なぜかいつも王翰の「涼州詩」を思い出します。

 葡萄美酒夜光杯   
 欲飲琵琶馬上催    
 酔臥沙場君莫笑    
 古来征戦幾人回    

「葡萄酒を夜光杯につぎ、飲もうとしていると誰かが馬上で琵琶を奏でているのがきこえてくる。
もし酔い潰れてこの戦場の砂漠に臥し寝してしまっても笑わないでください。昔から遠くの戦に駆り出され、無事に帰還できた者が何人いたことでしょうか。」
(意訳はかなり大雑把です)

という詞。国語の教科書に載ってました。高校の。

夜光杯は玉やら石やら製(諸説あり)で陶器ではないし、馬上で持っているのは琵琶なので、なぜだ?と我ながら思うのですが、イメージとして浮かんでくるのです。
字面かなあ。
でも「馬上」は出てくるけど「盃」の字はちがいますね。
名称の持つなんとなくな異国情緒のせいかもしれません。

ところで春の夜の闇というのは、開放的な夏の夜の闇とちがって、とても閉塞的な闇を持っているように思います。
闇の粒子が池の底に沈殿しているさらさらした泥に似ているというか。
夏の夜に遭遇するのが妖怪であるなら、春の夜に現れるのは鬼であるような気がするのです。
鬼といっても金棒持って虎皮パンツのではなく、もとはヒトだったんだけど色々あって鬼に変化しましたの方です。
そう、能に出て来るようなと言った方が分かりやすいですね。

もうじき桜も咲きそろいます。
夜桜見物に盃を重ねて、うっかり異界に踏みこまれませぬようくれぐれもお気をつけ下さい。




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2008年05月07日

ブルードロップ

bluedrop.jpg

ゴールデンウイークが終わりました。
期間中は好天に恵まれ、お客さんが...
あまり来ませんでした。


楢岡焼の場合は特に、焼成中に釉薬が流れます。
その釉薬が雫となって、下にポタリと落ちたときに、
そして落ちた先には何もなく、かつ水のように広がる前に冷めて固まったときに、
直径1cmあるかないかぐらいの珠になります。

偶然の産物。
そして不思議で複雑な色合い。

それをアクセサリーにしてみました。
正確には、アクセサリーにしてもらいました。

「伝統陶器」とは言えませんが(そもそも粘土部分がありません)、こんな遊び心もいいかもしれません。

ちなみに写真はハットピンとヘアピン。
どちらも800円です。
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2008年05月01日

携帯ストラップ

keitai.jpg

コーヒーカップやマグカップの取っ手、あれは本体と別々に作って後でくっつける、という工程で作られることは容易に想像できるかと思います。
具体的には、まずカップ本体をロクロで製作し、後日(翌日〜2日後)取っ手を製作します。カップ本体よりも取っ手の乾きが早いので、お互いがちょうどいい具合に乾いてきたところで、ペタッと貼り付けます。

さてそこで。
取っ手を作る際、予備として少し多めに作るのですが、失敗することはほとんどありません。そのため、多く作った分だけ余ってしまうことになるのですが、それをそのままドロに戻すのはもったいない...というわけで。

取っ手をリング状にしてみました。

そのリングを連ねてチェーン状にしてみました。

素焼きしました。

釉薬を少し垂らしました。

本焼きしました。

携帯のストラップにしてみました。
続きを読む
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2008年04月23日

はちみつ壷

honey.jpg

むかーしむかし、あるところにおじーさんとおばーさんがおりました。
おじーさんは山へシバキに...じゃなくて陶器を作り、おばーさんは川で贅沢...じゃなくて陶器を売りさばいておりました。
めでたしめでたし。


そんなわけで、楢岡焼角右衛門窯四代目・小松幸一郎氏の製品の中に、高さ20cmほどの壷風な花器がありました。
先日(といっても2ヶ月以上前ですが)その花器と同じ形のものを注文され、いくつか作って登り窯で焼いたのですが。
その花器の名称がわからず、作業中は呼び名がいろいろ変わりました。花瓶とか花器とか言ってた時期もありますし、味噌壷とかたん壷とまで言ったこともありました。(これナイショ)

で、あるとき閃いたのです。これはハチミツ壷だ!と。

そんなわけで、クマさんと一緒に記念撮影。



追伸。
暖かくなると不思議な行動をとる人が出てきますねぇ。
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