まずは一品ぐいのみ。取引先に出荷する品物の画像をTwitterにupしたところ、なかなか反響がよく、陶工ががぜんやる気を出しました。陶工いわく「注文品として出荷しているものより攻めた形にしてみたい」とのこと。
一品ぐい呑みはその名の通り、一つずつ形を変えてあり、自分の手にしっくりくる1個の選択を楽しめることが特長になります。感覚は人それぞれなれど、最終的に人の手に収まるものなので、通常品はコロンとした雰囲気の、手に合う要素多めの形になっているのですが、今回その要素を少し削ってみた次第。
結果、なんだか不思議な形が多めになりました。手にしっくりくるかに加えて、どこから飲むかにも選択肢の幅が!!
個人的には、この河童の足跡みたいな形のが気になります。
「攻めた一品ぐい呑み」は、窯元限定商品として、通常型に取り交ぜて店頭に並べております。ご来店された折には、どうぞ色々選んでみて下さいね。
さらに、ものすごく久しぶりになりますが、線彫ぐい呑みも作陶しました。普段だと、陶工が高台を削り出すのに合わせて、私が線を彫り入れるのですが、今回は店舗&事務作業が忙しくて手が空かず、線彫りも陶工が行いました。
陶工が線彫りすると、線が太目で線の間も少し空き気味のおおらかな雰囲気になります。私が彫ると細い線でこれでもかと言わんばかりのみっちりさに。同じ道具を使っていますが、それぞれの好みがダイレクトに反映されますね…。
ちなみに、この線彫りがよい滑り止めになって、酔いが回っても落っことしたりしにくいですよ、というのが宣伝文句です。
これらに続いて、馬上盃も久しぶりに店舗にならべたいねという話をしていたのですが、5月の後半から、もう夏を見据えた注文がちらほら入り始めました。注文品が優先となりますので、馬上盃の作陶は少し先になりそうです。
現在は、夏のイベントや父の日に向けた品物を作陶中ですが、一日一日と日を追うごとにスケジュールがタイトになり、陶工に焦りが見え始めました。必要な物を必要数、とりあえず形にしておかないとね。注文によっては、すでに来月の窯でと、ご了承いただいたものもあり。もうじき素焼き作業に移行します。有限の窯面積に関しては、素焼きが終わってから、〆切や注文日と相談しながら取捨選択になるかと。追っかけですぐ二回目の窯を焼成することになるかと思いますが、その数日の完成のズレが大事になったりするので、計画は慎重に。でも、父の日はギリッギリになりそうだなあ…。
頑張ります。