2011年01月08日

乾燥編 -急須レポート-

またずいぶんとタイムラグが広がってしまいましたが
急須レポートです。

前回、取っ手と注ぎ口をつけた急須の乾燥の様子です。
こんな感じ。
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取っ手や注ぎ口はひっかけやすいので、
外側を板の内側に入れるように並べられています。

よく見学に来られた方から
フタをして乾燥させるのですか?と質問されるのですが、
そうです。一緒に乾燥させるのです。

フタは下部を削り出す過程で、
本体にぴったり合うサイズになるよう微調整を加えながら削ります。
この時点で急須人生のパートナーが決まるわけですね。
こうしてせっかく合うように削ったものを
それぞれに乾燥させてしまうと
パートナー不明事件に発展する確率が高くなってしまいます。
また乾燥中に本体がゆがむのを防ぐ目的もあります。

ちなみに下はフタと本体の乾燥の進み具合に差があったため、
ヒビが入ってしまったもの。
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フタの方が先に乾ききってちぢみが止まってしまったのに対して
本体の乾燥が遅れていたため、
まだちぢみたいのにフタが邪魔してちぢめない。
結果、ついに本体が耐えきれずに破損したというもの。

成形した時のみならず
置いていた部屋の場所、置かれていた板上の位置によっても
乾燥具合はちがってくるので、
進行状態を合わせるのが難しいところです。

でも今回はこの段階でヒビが入ったものは
2〜3個と少ない方だったので、
そんなに胸が痛まなかったことでした。

ヒビが入ったものはまっすぐ水の中行き。
溶かされて土にもどります。

無事、乾燥したものは、より一層フタと本体がぴったり合うように
すりあわせ作業を行います。
それぞれを両手に持ってフタとカツラの部分を
すり合わせるのですが
初挑戦のM君はさっそくフタのつまみを
破壊していたことでした。

力入れすぎですってば…。
またひとつ土にかえる急須あり。

でもこうして加減を覚えていくんですけどね。










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2010年12月26日

すべからく慎重に 〜急須レポート4〜

先日穴あけをした本体と、取っ手&注ぎ口の乾燥具合が同じ程度になりました。
いよいよ部品接合の始まりです。
(乾燥程度に差があるとヒビや入ったり、あとで部品が外れたりします)
前回は、私も作業しましたが、今回はいまだ穴あけ作業があるのでひたすら穴あけ。
新人含め三人の陶工がいっせいに作業にとりかかりました。
初めて挑戦!の人間が多い今回の接合作業です。
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取っ手と注ぎ口、お互いの角度はだいたい80°くらいが注ぎやすいとされています。
そして部品それぞれを本体に接合するには、接合した部品の長さを考えつつ、
本体の丸み具合に合わせて接合部分をカットしなくてはなりません。
この「カーブさせてカットする」というのが難易度を上げているポイントです。
本体自体も手づくり品なので、一個一個丸みが違うため、
その都度、カーブ具合を調節しながらカットする必要があります。
カットを失敗すると隙間ができたり、接合後の取っ手、注ぎ口の長さや角度が変わり、
結果、使いにくい急須になってしまいます。

たとえば注ぎ口
先端が低いとお湯を注いだ時点で、じょぼじょぼとあふれ出してしまいます。
またお茶を注ぐときの切れ具合も、角度と曲がり具合によって差が出ます。

たとえば取っ手。
本体の重心から外れた角度で接合すると、完成後、持った時に重たく感じる急須になります。
安定も悪くなりますし。

そんなわけで、今回は全員2個接合が終わると小ボスのところへ持って行って
検品とアドバイスを受けながらの作業になりました。
なので、一人当たり一時間に片手の半分ほどの数しか作業が進まなかったのですが、
ここは大事な過程なのでスピードではなく質重視!!
慎重に慎重に進めます。
今、手にしている一個で得た感覚を次の一個に活かせますように。
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接合作業が終わると、今まで以上にゆっくり時間をかけて乾燥させます。
ここで焦ると接合部分にヒビが生じるので要注意!
特に注ぎ口は接合部分が上下に広いため、乾燥程度に差が出やすく
その分、ヒビも入りやすくなります。
(上から乾燥が進んでゆくため)

乾燥が進んでゆくと、注ぎ口の先端部分が自然と曲がってきます。
水平だったはずなのに、片方にせりあがってきているようなといったら伝わるでしょうか?
これは部品をロクロで作成しているためで
ロクロの回転によってねじれた粘土が元に戻ろうとしているのです。
よってロクロの回転方向とは逆方向に曲がってゆきます。
聞いたところによると、この曲がり具合は人によるそうで個性が出て面白いんだそうな。

一応、接合時点でどれだけの曲がりが出るかアタリをつけてカットしてはいますが、
完全乾燥の後、仕上げとして曲がりの生じた部分を平らにすべくもう一度カットします。

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接合作業の背後で、社長がフタを作り始めました。
これも乾燥具合を接合の終わった本体に合わせるためです。
まだ作りたてのため、下部が削られておらず、キノコが群生したように見えます。
こちらも乾燥が進んだら下部を削り、
空気を取り入れるための穴をあける作業に移ってゆきます。

素焼きまでもまだ遠い。
地道に行こう!お〜!

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2010年12月23日

本日の施釉風景

祝日ですが今日もせっせと釉かけ。

施釉部屋の窓ガラス一枚隔てたところで
明日からの豪雪に備え、社長が雪囲い作業をしています。

角材やパレットを持ってきてサッシをがたがた言わせているのですが、
それがまた小雨やひょおおおうと鳴る風の音と相まって
「嵐が丘」を連想させてなりません。
「ヒースクリフ!!私よ!キャシーよ!外は寒いの、中に入れて!」の場面です。

というようなことを小ボスに話したら
「角材とくぎ抜き持ってるからバイオハザードじゃないの?」
とのことでした。

今晩は、あまりに楽しみで12月も早よから準備しすぎて
すっかり忘れていた柚子湯に入る予定です。
絶対忘れないようバスルームの扉に柚子の袋をぶら下げてきたので
忘れないでしょう。
冬至は…すぎてしまいましたが、まあ一日くらいは大丈夫ということで。
明日はホワイトアウトクリスマスイブになりそうだし。

さてまだまだ施釉作業は続きます。
明日は窯づめだー!
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2010年12月20日

急須の合間に釉かけ

急須作成の合間に釉かけをしました。

こちらは記念品用として注文をいただいた酢物鉢です。
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釉かけは「あめ釉」担当と「海鼠釉」担当の二人一組で行います。
私はあめ釉担当。
釉は成分が沈殿してしまうので、数個おきに撹拌棒でかき回しながら施釉してゆくのですが、
海鼠釉は沈殿が早い上に粘性が強くて、私の腕力では漬物樽量の撹拌は無理。
かつ海鼠釉は焼成すると青くなる部分なのでかけ方にも技術が必要となります。

私が海鼠釉かけできるのは、バケツに釉を移した上で、箸置きくらいです。

話がずれました。

こんなふうに素焼きの色で、ずらりと並んでいるのを見ると
花が咲いたように見えるよね〜と
和んだ気持ちになった二人の秋田県民。

でももしこれが、ごはん〜!ごはん〜!と口あけてる鳥の口だと考えると…?
二人して、ものすごーくシュールな気分になった次第です。

ところで以前、施釉作業をしていると頭の中で止まらなくなる曲があると
この場で書きました。
当時は「チョコレート・ディスコ」でした。
現在、とても危険なのは「にんにく卵黄」のCM曲。
「ああ〜、ばあちゃんの言うとおり♪」という奴です。
あの破壊力!!他の曲の記憶などこっぱみじん!
一度、口にしてしまったら、釉かけ作業中どころか終日、
下手をしたら夢の中まで響いてきそうです。

他の歌で頭から追い出さねば〜!

くすりがけ〜くすりがけ〜♪
今日もせっせとくすりがけ〜♪

いかん、パンチが弱すぎる…。

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上は、施釉の終わった酢物鉢。
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2010年12月18日

穴あけ作業の背後では

これはいったいなんでしょう?
乾燥風景を見学したお客様が一番不思議に思うものです。
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こうして見ると想像しにくいのですが、
手前が急須の取っ手、奥が注ぎ口になる部分です。
特に注ぎ口は、カット前なのでミルクチョコレートをフォンデュしたイチジクに似ています。

私が穴あけ作業している背後で、
穴をあけた急須本体の乾燥具合に合わせて
社長がこさえたものです。

急須本体と乾燥具合が同じ頃合いになったら
取りつけ作業に入ります。

それぞれの乾燥程度に差があると取り付け後にヒビが入ってしまうので
乾燥具合の見極めは重要です。

下の写真は去年の夏、注ぎ口が一個たりなくなってしまったので
急きょ作って、外で乾燥中。
おひとり様乾燥だったのが災いして存在を忘れられ、
救出された頃にはもうすでにかっぴかぴ。
結局、水に溶かされて土練機リターンとなり
またもう一個作り直すはめになりました。
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目指すはイチゴ肌?‐急須レポート3-

しばらく遠のいていましたが、急須レポートです。
急須の穴あけ作業をしました。

穴あけ_blog.jpg
作業途中の写真です。
まだやわらかいうちに指でへこませた部分にポンスで一個ずつ穴をあけてゆく過程です。
入社以来三回目の穴あけ作業になります。
初めてのときは、まだ恐る恐るだったため穴が小さく
今となっては、抽出時に茶葉が詰まったりしてないか心配している今日この頃です。

及び腰になっていた理由は
穴をあけるために加えた圧力で急須本体を破壊してしまうこと。
何しろ焼成前の品なので乾いて硬くなったとはいえ
握力で壊してしまえる程度。
穴がひとつあくたびに、その部分の強度は落ちてゆくわけですし、
個々の乾燥具合がそれぞれちがうので、ポンスに込める力を加減しないと
本体をぶち抜いて大穴あけてしまったとか
ポンスを差し込みすぎて周辺の穴とつながってしまったとかいう事態に陥ります。
(こうして「わずかなはずみ」の恐ろしさを実感し、同時に加減を知ってゆくわけです。)

穴あけ作業中にも乾燥は進んでゆくので
手元の一個以外はぬれタオルをかぶせてあります。
乾燥が進みすぎると、穴あけの難易度が上がり、今後の口付け、取っ手付け、蓋合わせ等の作業に支障をきたしてしまうのです。
ちょっとサンドイッチ作りを思い出しますね。

焼成前の製品の扱いには多少なりとも慣れてきてはいるので
今回の課題は「あける穴の並び」です。
縦横均一に並べるのではなく
隣の穴と一段ずらしてあけていきます。

頭では分かってるんですけどね〜
これまた単純そうで難しい。
へこませた分、穴あけ部分が内側に向かって立体的にカーブしているので
いつのまにやら均一並びになっていること多し。
穴の位置の取り方のほか、穴の大きさも並びの変わる要因とみました。

どうすれば頭の中の並びが手元に具現できるのか?

草間弥生の水玉かぼちゃを見に行っておくんだった…と後悔し、
あげく、スーパーでイチゴを見ては「そう、これ。この並びなのよね〜」
とつぶやく始末。

そそぎ口をつけ、実際使う段になると
そう目につく部分ではないのですが、施すならしっかり施したいもの。
試行錯誤は続きます。











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2010年12月15日

窯出し開始!(登り窯ではない方)



窯出し開始!!
今日中に検品して、注文分抜いたら順次お店に並びます。
ウェブカタログも在庫変化しますのでチェックしてみて下さい。
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風にも負けず、雪にも負けず、男鹿へ行く

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本日の最高気温はマイナス1℃だそうです。
ですが、出勤時にすでにマイナス1℃が道路上に表示されてました。
午前7時半前にして、すでに最高気温到達…?

風雪で時折あたりが真っ白に煙る中、うちの大ボスと小ボスは
男鹿半島まで出かけて行きました。

先日、採取した釉の原料を運んでくるためです。

大ボスが秋田市に用事があるとのことで先発隊でひとり出発したのですが、
途中、「路面状況が悪いから早めに出発しろ〜、万一に備えてロープ積んでこい〜」との
連絡を入れてきました。

そして小ボスは今さっき、レンタカーの2トントラックに乗り換えるべく、まずは車屋目指して出発しました。

この天気の中の積み込み作業もさることながら
2トントラック初運転の小ボスは大丈夫なのか?
秋田市まででも峠越え2つあるしなあ。
それまでに少しでも運転に慣れるとよいのですが。

開店二時間ちょっとにして
あちこちで車が落ちたり飛んでったりの話や救急車の音が聞こえてきます。
無事に帰ってきますように。

心配しつつも、残ったメンバーは自分の仕事に精を出す。
これから窯出し、納品準備です。
その後、急須作成続行。納豆鉢に柄をつけて、記念品注文の包装と進んで行きます。
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2010年12月09日

一歩前進の急須

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作りたて、ねちょねちょだった急須本体を乾燥させること二日。
だいぶ乾いて手に持っても崩れない程度まで乾きました。
でもまだ随分やわらかい状態です。
茶漉しの穴あけ部分のために指で押してへこみをつけたのが
上の写真です。

乾燥が足りないと、へこませるときに加えた圧力で余計なところがゆがんでしまうし、
乾燥させすぎると今度は割れたりヒビが入ったりするので、
陶工は、ひたすら本体の乗った板をロクロ場から廊下へ、そしてまたロクロ場へ、
乾燥棚をあっちからこっちへと移動に忙しいことでした。
(注:陶工はどこに置くとどれくらい乾燥させられるかを知っています)

こうしてへこみをつけた状態で、もっと乾燥させてから
茶漉し部分になる穴あけ作業の始まりです。
諜報員クマの出番?です。

朝日.jpg
こちらは今朝の朝日です。
なんだか不穏な感じのままに
お昼から雨になって夕方には雪になるんだそうな…。

凍結道路に注意です。


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2010年12月08日

総力戦!!急須制作発令されました!

ちょこっと時をさかのぼりまして11月27日土曜日。
楢岡陶苑ロクロ場ボーイズ(内訳60代、40代、30代、20代)は
男鹿まで釉の原料のひとつを採取に出かけました。
場所と原料は企業秘密です♪
鉄スコップと大量のビニール肥料袋に
防寒防水着に軍手を積み込んでとなると
だいたいどういう作業内容か想像できるかと思います。

帰ってきて数日は「腕が〜」「太ももが〜」「肩が〜」と
色々支障の出ていたろくろ場ボーイズですが、
12月に入ったところで「急須作成号令」が発令されました。
長らくお待ちいただいていた皆さま、
本当にお待たせいたしました。

ところで急須は
作らねばならぬパーツが多いうえに
乾燥管理やらあれやらこれやらと細やかに神経を使わねばならぬところも多く
組み立てに技術も必要と現場にとっては、なかなか難易度の高いシロモノです。

完成までの過程が多いので時間もえらくかかる上に
作成途中の急須の様子(注:乾燥具合エトセトラ)に合わせて作業を進めてゆかねばならず、
陶工の一日のスケジュールは作りかけの急須が決めると言ってもいいかもしれません。
なので今回は「総力戦であたること」という指令も出ました。

急須作ってる間、他の作業がすべてストップ
他にいただいている注文もストップ、というわけにはいきませんしね。

茶葉を漉すアミを市販のアミカゴをはめるか、本体に穴をあけるか、との話が出ましたが、
私の「アミカゴは金属の味が混じるので嫌です」との意見が通り
本体に茶漉し穴付きタイプになりました。

なので私が穴あけ担当に相成りました・・・。

全部足したら何個穴あけることになるんでしょうね。

こういうこと考えると気が遠くなるのでやめるとします。
あけてあけてあけるぜ!くらいな勢いか?

みんなそろってがんばります!!

↓できたて、ねちょねちょの急須の本体部分です。
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2010年10月19日

ボジョレー準備

10月も半ばとなりました。
登り窯がちゃくちゃくと近づいてきているのですが、相変わらず、注文品をこなさんがため、先週もおとといも昨日も今日も、おそらく明日も明後日も来週も、わあわあきゃあきゃあしています。

登り窯前のガス窯はあと一回。

もちろん登り窯でも注文品は焼きますが、どうしても登り窯では焼けない!というものを今月のガス窯に入れなくてはなりません。
(窯の容積上入れきれず、登り窯後になってしまった取引先様申し訳ありません)

DSC01035_blog.jpg



こちらはワインカップです。
登り窯に行けないタイプ其の壱。
足がついているので、くの字に曲がったりへにょっと折れたり。

あとは納豆鉢。これも柄が鉢の脇にくっついているので登り窯には入れません。
コーヒーカップも取っ手部分が危険なので入れないのですが、今回は登り窯直後の制作スケジュールに組み込まれました。

ワインカップは来月に出番が控えているので、終わってから〜とは行きません。
そうボジョレーヌーヴォー解禁です。
陶工もいそいそとワインの予約をしている姿を見かけました。

ガラスのワイングラスのように縁が薄くないので、好みは分かれるかもしれませんが、旬の器です。
初夏のビール呑みや冬の鍋取り皿と言った季節のある器は、制作していても楽しいものです。なんとなく。
(注文の順番上、間に合わなくて季節外れになってしまっているものも多々ありますが)
内側が白釉でもいいかもなあ。
もわもわ(←妄想中)

食卓でも季節がすすんでゆきます。

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2010年10月04日

来年か再来年かへの準備

DSC01017_blog.jpgこれはいったいなんでしょうか?

先週からこの物体に陶工一同は振り回されています。
コレを作るべく天気予報を頻繁に確認したり、他の作業のスケジュールを調整したり、着替えや消臭剤を準備したり。
忙しや忙しや。




もっと引いてみるとこんな感じ
よけいに分かりにくいですね。これは来年か再来年かに使用する釉薬の原料のひとつ、ワラ灰です。焼いた後のものを回収してきました。
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弊社の田んぼ(育成は農家に委託)での稲刈りが終わると、まずいっせいに束結作業に入ります。ほとんどが田んぼ出張に出てしまうので楢岡陶苑はいつも以上に手薄になってます。

燃やす前に乾燥です。
稲もみのついていた先端をしばって下部を広げ、三角形に直立させます。
終了すると小松ハウジング仕事しました!という感じに
ワラのおうちが林立します。

ワラが乾燥したら手早く焼成します。
時間をかけていぶすように焼くと、焼きすぎて塊になり
粉砕されて釉薬に交じりこみ、品物が焼きあがった時点で
異物が出た〜〜となるわけです。

今年は新人くんが初参加したのですが
類焼をおそれてかじっくりじっくり焼いてしまい、
小ボスにいたく怒られていたことでした。

使用する釉薬がなくなってしまっても
原料がないと作れませんしね。

粘土もそうですが、すべて自家製であるがゆえの厳しさです。

楢岡焼の発色はこのワラ灰の成分によって変化します。
作付によって成分が変わりますので
どんな色になるのやら。

判明するのは、もう少し先のことです。
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2010年04月02日

ビフォーアフター

焼いてみたら、こうなった
(一番窯です)
3ql_web.jpgDSC00442_web.jpg

3月28日 窯出し編

窯出し当日からだいぶ日がすぎてしまいました。失礼しました。
田んぼでは北へ帰る白鳥が羽休めしています。
時間も春もずんずん進んでゆきますね。

さて窯出し当日に戻ってみましょう。

お昼近くになると、掘り出し物市目的のお客様はずいぶんと少なくなり、代わりに午後一時からの窯出しを見学するお客様が来店し始めました。
窯から出るところを見学するか、出た品物を選ぶかによって立ち位置の場所も変わってくるんですね。
皆様よく心得ておいでです。

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 写真は一番窯の耐熱煉瓦を外したところ

 今回は大甕が初顔出ししました。
 同時に陶工がちょっと安心した瞬間です。
 どうやらハゲハゲ事件は回避できたようです。


一番窯は降灰が多く、一般的な楢岡焼きのイメージの青よりは白っぽい色でした。
「白いのしか出てこないんだけど使っているうちに青くなるのか?」という質問もありましたが、これは白っぽいままです。変わりません。
じゃあ失敗作?というとそれもまた違って、登り窯で焼成した作品の特徴がよくでている品物といえます。

ガス窯では、均一に炎があたりますから、色合いも四方均一的になります。もちろん薪の灰が窯内に飛ぶなんてこともありません。
登り窯では下方の大口で火を焚くので、炎の強さは方向によって変わります。
そのため向きによって色が変わり、グラデーションを描いたり、半分すっぱり色が違うなんていう品物も出来上がるわけです。
おまけに飛び散った薪の灰が天然の釉薬となって予想外の色が出た
り、天井の煉瓦が溶けて滴り、結果、予想外の釉薬になったなんてこともあります。
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当日、私はお店を担当していましたが、窯から出たばかりの商品を会計に運んでくるお客様の様子をみていると、好みの色いろなあり方が分かって、興味深い経験になりました。

窯から出た品物は冷めるときに貫入(陶器に入るひび割れ)が入る音がします。トライアングルに近い音かもしれません。
お店に並んだ品物も時折音を立てることがありますが、窯から出たてが一番大きく聞こえます。
この独特の音を好む方も多く、窯出しは何よりもこの音を聞きにくるという方もいらっしゃいます。
 
登り初窯の出来具合は、陶工いわく、全体的によく焼けた感じ、だそうです。
今回はとろりとした薄めの青に、なんと紫が細やかに練りこまれた色合いになりました。
検品、やすりがけが終了したものから、順次お店に並んでいきます。

どうぞ見にいらしてくださいね。DSC00443_web.jpg


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2010年03月26日

登り窯レポート その6 

お待たせいたしました。
今年の初登り窯、無事に終了しました。

火入れ式時に心配された強風も普通程度の風におさまりました。
むしろ適度の風に煙が流されて、会社周辺に充満することもありませんでした。

登り窯は大体60時間かけて焚く(夜間はシフトを組んで番をします)のですが、その間、くべる薪は6トンにもなります。
当然、煙も相当な量になり、以前、郵便屋さんに「重油でも燃やしてるんですか?」とおそるおそる尋ねられたことがあるほどです。qc_web.jpg

職人いわく、この薪のくべ方がとても重要なのです。
薪を投入するタイミングと量をまちがうと
内部の温度が上がらず、品物は焼けません。
下手をすると逆に下がってしまうこともあるのです。
いったん温度が下がってしまうと、さあ大変!
普段生活している常温範囲内とちがって1100℃、1200℃という世界では、わずかに温度をあげようとするだけでも、かなりの時間と労力を費やします。

d^C~O_web.jpg
薪投入は、前回くべた薪の音、炎、煙の出方、窯の壁にさした温度計から窯内部を想像してタイミングと量を判断します。

写真は、アドバイスを受けながらタイミングをはかる新人M君。

これまでの登り窯では、焼成終了は大体午前3時、4時頃だったのですが、今回は何事も順調に進み、日をまたがずして終了しました。
埃と煤にまみれながら奮闘した職人一同に拍手。

あとは窯出しを待つのみです。
決戦?は28日午後1時。

品物&職人一同はげはげ事件に発展しませんように。

どうぞ皆様、ご見学にいらしてください。
お待ちしております。

注:年に一度の掘り出し物も同時開催します。
こちらは午前10時予定です。












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2010年03月21日

登り窯レポート その5

みぞれが強風とあられにかわった中、無事、火入れ式が行われました。

スタッフ一同が
登り窯大口の前にそろったところで
窯の神にお神酒とお米が供えられ、
社長が窯にお清めの塩をまきます。
そろって二礼二拍手。
社長が点火。
今年の初窯です。
ぐい呑み一杯分の
お神酒をいただいてから
いよいよ窯焚きの作業に入ります。
といっても今日は序の口ですが。
В_web.jpg
窯に火が入ったところで強風が
音を立てて吹きすぎていったのが印象的でした。
風が強いと煙突から空気が逆流して温度があがらず、よく焼けません。
どうか天候回復しますように。
 
マッチ一本の小さな火から大きな炎に育って、
新しい品物が生まれるわけですが
どうしても点火の瞬間、「マッチ一本火事のもと」というフレーズが頭のどこかに浮かんでしまいます。
火の成長を間近で見るわけですから
分かる分かるって感じです。
_Β_web.jpg
火入れ式を見学したいという声も寄せられますが、現在のところは非公開です。
ここまで頑張ってきたスタッフが登り窯前半と後半の区切りをつけ、もう一度新たに気持ちを引き締めて意味合いが強いためです。
一番危険な作業の始まりですから。

ところで、初窯で焼いた品物にはご利益があるのだそうです。
28日の窯出しをお楽しみに。

窯焚き作業の間、「諜報員クマの事件簿」は更新しません。
窯焚きが終わりましたらまとめてレポートします。
こちらもお楽しみに。








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登り窯レポート その4

朝方は黄砂まじりの強風が吹き荒れていましたが
午後2時30分頃からみぞれと強風に変わりました。
登り窯ムードが徐々に高まっています(?)

窯詰め作業も終盤に突入しました。
4部屋すべてに品物が入り、蓋をする作業中です。
W2web.jpg
ガス窯には扉がありますが
登り窯は耐熱レンガを積み上げ
隙間をネバ(粘土と砂と焼土を混ぜたもの)でふさぎます。

今回、新人さんは
一人で一部屋担当です。
事前に「手を抜くと、そこから炎や煙が漏れます」と
プレッシャー(脅し)をかけられ
やや緊張気味に奮闘中です。
何しろ登り窯付近は外と同じ温度なのでとても寒いのです。
ネバも冷たいし。DSC00405.JPG
隣の部屋では
薪割りの準備も始まりました。

もうすぐ火入れ式です。
非公開ですが、後ほどその模様をレポートします。
なにしろ諜報員ですし


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2008年10月25日

窯焚き終了

たまには思い出したように雑記を更新したりします:p

登り窯の窯焚きが終わりました。

思えば、今回もなかなかの修羅場でした。
通常の注文にブライダル注文が重なった状態での登り窯用の製品作り。加えて稲藁の管理。

施釉や窯詰めに入ると、あとは勢いで突っ走ってそのまま点火、窯焚き。
なのですが。

その時期に駐車場の舗装工事が入ってしまい、ドガガガガガガンガンガンゴゴゴゴゴゴゴダダン!という大騒音を聞きながら窯詰めしたり窯焚きしたりしてました。
スタッフの声が聞き取りにくかったり伝わりにくかったり、また薪の燃える音が聞こえにくかったりしたため、いつも以上にストレスのたまる作業となりました。というか、なっていたはずです。
(本人は窯詰めや窯焚きに全力を注いでいたため、客観的に見る余裕がなかったんですね)

おまけに、三番窯を焚くのに苦労したことも重なってもう大変。
4時間ほどの間、温度が上がらない〜って四苦八苦しておりましたので。(部分的には上がるんですけどね)


そんなわけで、窯焚きが終わったらもうグッタリ。
この雑記を書いている土曜日の午前中の時点で、いまだにダルダルです。(窯焚き終了から60時間近く経過しているのですが)


なお、明日の窯出しで止めを刺されます。
覚悟は...

まだ出来ていません。
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2008年07月19日

窯詰め状態

こんな感じです。


nobori2008summer.jpg
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2008年07月18日

登り窯進捗状況

ついさっき、二番窯(二の間)まで窯詰めが終わりました。

普段ですと、土曜日に一番窯を窯詰め、日曜日に二番窯・三番窯を窯詰め...って段取りになることが多いのですが、ちょっと今回は早めに詰めてしまいました。

と言っても、火入れはいつもどおり(月曜日夕方)を予定してますが。


つまり、順調ということです。
posted by UH.Komatsu at 15:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 作業状況