夏休みが始まりました。子供を持つ友人たちが口をそろえて嘆く?のが、子供が毎日うちにいる〜!毎日のお昼になに食べさせよう〜!どこに連れて行ったらいいんだ〜!がトップスリーのようです。子供はいいけど親は大変だ…。
通年で行っている陶芸体験も、この時期には夏休みのお出かけや工作対策にたくさんのお問い合わせをいただきます。
うちの体験は、粘土で好きな形を作っていただき、後はお預かりして乾燥、施釉、焼成、仕上げをして、お渡しというもの。
作り方は、電動ろくろではなく、「ひもづくり」という方法です。粘土でひもを作り、積み重ねていく方法です。簡単なので老若問わず挑戦できます。ゆえに、なんだ、簡単すぎるじゃ〜ん、と思われる方もいらしゃると思いますが、意外に奥が深いんですよ、ひもづくりって。簡単に終わらせようとするとほんとに簡単に完成となりますが、丁寧に仕上げようとするとどこまでも完成度が高められる方法だと思います。色々な形の様々な作品が作れますし。
こちらは手順説明で作ったカップ。参考のため一部だけ丁寧に仕上げしてあるので、重ねたひもの線が見えますね。

この、同じ太さの粘土のひもを作る作業がなかなかあなどれません。手のひら全体を使ってうまく伸ばさないと太いところと細いところができてしまいます。このまま積み上げると当然高いところと低いところがでてきますね。それはそれで味があっていいのですが、飲み物用だと低いところまでしか入らないので、高さの割りにあまり内容量のない器になったりします。
重ねたひも同士の仕上げ方(くっつけ方?)次第では向こう側から光差す水漏れカップになったりするかも。
また細いひもの上に太いひもを重ねすぎると、上の重さにつぶされて焼成が終わった暁にはふちがへたって茶碗が皿に、皿が鍋敷に変身してたりします。受け取った後、作ったのって、こんなのだっけ〜???となってたりして…。
こういう予想外の仕上がりも体験ならではの楽しみなんですけどですね。ご愛嬌!ご愛嬌!!それでも、おおむね思い通りの形にはなりますし、あぶなっかしいかなあ、という時には講師もいるので心配御無用!!
実際、すきまカップはペン立てやお箸立てとして別の用途で活躍しているようです。多少水漏れしても自分で作った品はそれだけで愛着ありますもんね。
たいていの方は、お茶碗や湯呑やお皿を作られる方が多数ですが、なかにはこんな作品を作ってしまうすごい方も。

魚型の時計ですよ!お皿を作る要領で魚型プレートを作り、お渡し後、ホームセンター等で売っている、時計の針をはめ込んだそうです。アイディアですね〜。
同じ方の作品ですが、こちらはスピーカー。音は、中音域から高音域は満足で低音はちょっとものたりない気もするけど、室内で聞くには十分!だそうです。

他にも、記念品(名入りや手形入り等)、自分の飲食店用の器を作られる方、表札を作りに来られる方も見えます。アイディア次第で陶工もびっくりするような作品が生まれるので、こちらもお預かりしてからの作業が楽しくなります。
そうそう代金の詳細です。
大人粘土1キログラムで2000円。粘土代、講師代のほか、焼成までの管理代、施釉代、焼成代すべて込みのお値段です。粘土はお茶碗と湯呑とを一個ずつ作れる量です。もちろん大物作成予定の方は追加もできます。小学生までは粘土が半分の500グラムで1100円の子供料金もあります。詳細はHPの体験のページをご覧ください。
あと注意点ですが、作品は完成までおおむね一カ月前後かかります。窯のスケジュールもありますが、一番、時間がかかるのが乾燥です。無理に急乾燥させると割れたりヒビが入ったりするので、状態をみながら自然乾燥させていきます。「3日でできる自由研究」、「1日でできる自由研究」なんて本も売られている昨今ですが、さすがに焼き物はそうもいきません。なので、夏休みの工作として考えている方は早め早めに、できれば7月中にご予定下さいね。
posted by UH.Komatsu at 16:09|
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