大地震から二週間ちょっとが経ちました。
被災された方々には心よりお見舞い申し上げますと共に犠牲者の方々のご冥福をお祈りいたします。
この辺も結構揺れましたが、工房に目立った損傷はなく
お店も品物が落下したりということもなく無事にすみました。
うちの製品は重たい分、座りがいいのかもしれません。
地震発生時、ちょうど窯に火をいれた後だったので、
大急ぎで火を落とし、一度台車を引っ張り出して
窯が崩れたり、品物が倒れたりしていないか確認したあと解散となりました。
その後、12日、13日は宮城岩手の友人知人の安否を心配しつつ(津波の被害を受けた方が一人いましたが、本人も家族も無事、その他の方々も全員無事でした。)、生活必需品の確保に行ったり、水を届けに行ってロウソク分けてもらってきたり。
ありがたいことにライフラインの復旧が早かったので
14日から開店しました。
とはいっても、日常はすっかり崩れてしまっているので
お客様はみえず、納品にも行き来できず、お見舞いの電話以外は、ほとんど皆無という3月後半でした。
もちろん、こちらもお店は開けてはいるけれど
まず生活を確保して被災した方々の安否確認や支援に集中して、
どうしても入り用な品があったら、ぜひいらして下さいという日々。
そんな中、テレビで被災された方が震災後久しぶりに陶磁器の器で食事をとり
まるで家でとる食事のようでほっとする、と涙を流されている姿が放送されました。
うちで製造している陶器はいわば生活必需品というわけではなく、
器と言う用途から考えれば別の選択肢もたくさんあるわけで、
楽しむ余裕があって安心な日常を表してもいるなあと思った次第です。
品切れ、品薄になっていた食品や日用雑貨が少しずつ入荷するようになり
ガソリン供給も少ないながら安定に向かい始めたあたりから
ちらほらとお客様の姿が見え始めました。
ちょっとずつですが「日常」が戻ってきているようです。
昨日開催した「掘り出し物市」も
開催するかしないか論議もありましたが、開催に踏み切りました。
わずかながらでも経済を回して、巡り巡って隣県支援や被災された方々への受け入れ支援につながっていってほしいものです。
掘り出し物市にいらして下さった方々、ありがとうございました。
中には宮城県から避難して来られた方とご一緒された方も見えたとか。
当初予定していた陶芸イベントが実現できず、ひっそりとしたイベントになってしまいましたが、一人でも多くの方に楽しんでいただけていたら嬉しいかぎりです。
今後も大きな余震や計画停電などがない限りは
通常通り営業して行く予定ですが、節電のためお店の照明を落としています。
そのため、外からは一見閉まってるように見えるかもしれませんのでご注意ください。
掘り出し物市の品々
