2010年12月01日

霧の朝

12月1日朝日.jpg
12月1日の朝日です。
昨夜、21時頃には、じょびじょびとすごい音を立てて雨が降っていた上、
帰宅時には、車につないだiPodに「雨は夜更けすぎに〜雪へとかわるだろう〜」と
歌われてしまったので、雪か?凍結か?とおびえていたのですが、
静かな濃い霧の朝になりました。
気温1℃。
マイナスではないのでよかった〜♪

写真は外車運転中に激写ではなく
身の丈相応にコンパクトカーの助手席から撮影。

霧に浮かぶ朝日。
ちょっとモネの「印象・日の出」っぽくないですか?

昔、上野の国立西洋美術館で偶然、本物を観る機会に恵まれましたが
モネの本物だ!!より
一枚の絵に専属の警備員がついている!!ことに心奪われた思い出が。

そこじゃないだろう!
中学生の私よ!!

田舎者でした。


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2010年11月29日

きました!初雪!!

DSC01055_blog.jpg
朝、起きましたら外が真っ白くなってました。
奥羽山脈は別として、あられやみぞれは、今月半ばごろから何回か降りましたがこれこそ初雪といえましょう。

そしてこのインパクトありあまる降りっぷり。
まるで一月みたいだね、という声まで出てます。
例年だと雨に次第に雪が交じるようになって、また雨に戻るみたいな降り方なのですが。

今朝一番、車のタイヤどうしよう!出勤が〜!!と
焦られた方も多いと思います。
タイヤはスタッドレスに交換しといたけどワイパーは夏用のままだったとか。

いきなりのこの降りっぷりなので
事故にあわないよう気をつけましょう!!



雪が降った時の情景を描いた絵本では、「しろいゆき あかるいゆき」(トレッセルト作 BL出版)と「ゆき」(シュルビッツ作 あすなろ書房)という作品がとても好きなのですが、そこに描かれているような降雪への余裕や嬉しさは、今のところとてももてません、残念ながら。
ロマンチックな雪なら歓迎ですが、脅威を持つ雪に瞬時に変化しちゃいますしね、秋田では。
「ゆき」の方は初雪を描いた絵本で、雪に悩まされる生活がこれから始まろうとも、
雪がふってきたよ!!楽しいよ!!という心持ちだけは忘れたくないので
毎年、表紙の裏にその年の初雪の日付を記すようにしています。
DSC01057_blog.jpg

こちらの写真は駐車場の舗装の上。
雨やコンクリート上の水分の加減でしょうか?
天然の水玉模様になってました。



おまけ
先日、石巻のMUSIC FUND LIVE!の帰りに道の駅で買ってきたハカラメ、
すでに鼻毛(注:根っこ)が出てきました。
早すぎるよ〜。
どんだけ増えるんでしょう…
ねえ?

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2010年11月27日

ハッピーハッピー

11/23〜11/24と連休もらって車で石巻まで行ってきました。(注:運転は夫です)
太平洋岸は空の色も光の明度もちがいますね〜。
その時点ですでに感動的でした。
目的は「MUSIC FUND LIVE」という「ツイッターでの”つぶやき”にトップミュージシャン達が集結!!」というライブでした。
とてもよいライブだったのですが、ここは一応会社のHPなので、詳細はまたちがう機会に♪

さて帰り。
平日だったこともあり、のんびり帰ろう!ということで
高速道路を使わずに帰路についたら
もう遠いのなんの。
仙台からのが絶対近い!!
右側は北上川への崖、左側は山の斜面という物理的に一方通行な薄暗い道を勇気をふりしぼって通過したりしながら、半日で道の駅を4つ、いえ5つ?踏破してしまいました。
普通、道の駅って一駅一駅が隣接しているなんてことはないので
よく走った頑張った!!という感じと、背中が腰が〜!!という感覚…

道の駅に行くと、やはりその土地の陶芸家さんが
出されている品に目が行ってしまいます。
今回は、特にコーヒーカップの取っ手部分に。
なぜなら現在、自分なりの課題?が取っ手の大きさや角度にあると認識しているから。
この話もまた後ほどゆっくり。

さて、今回の道の駅でのお買い物は通称「はからめ」を一枚。
植物です。
「葉から芽」と書くと分かりやすいですね。
葉の周辺から芽が出てきて増殖するという名前のまんまの植物です。
サンプルが平皿に張った水に浮かんだ状態で芽を出していたのでつい購入してしまいました。

はからめ2.jpgこの存在感たっぷりのがうちのハカラメ。結婚した折、母親が意味深な笑みを浮かべて置き去りにしていきました…。
葉の縁に芽がくっついているのが分かりますでしょうか?
ほっといても、そりゃもうおそろしく増えます。別名「子宝草」ともいうそうですが、うちでは無数に出ている芽の根っこの形状から「鼻毛植物」と呼ばれています。

今回買ったのはこちらです。
なんだか衣つける前の天ぷら食材めいた写真になってしまいましたが…。はからめ1.jpg
うまく増殖させられたら、来年の夏頃にでも水盤や花器など探しに来られたお客様にお分けしたいなあと思っています。
道の駅でつけられていた商品名は「ハッピーハッピー」。
個人的には、ライブの記念に買ってきたという思い入れもあり。
佳いではないか佳いではないか。
がんばって増殖しよう!
この冬、凍ったりしませんように。
さしあたっては来週、雪が降るらしい四日間を乗り切ろう。
夢は膨らみます。
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2010年10月29日

様変わり中

今週に入って急に寒くなりました。
朝晩は冷え込むといっても過言ではないくらいです。
奥羽山脈の低めの山にも雪がきたし、空気も水っぽく凍えたような冬の匂いがします。

工房では秋の登り窯の準備で大忙しです。
素焼き中のガス窯周辺はほかほかしていますが、
水仕事は厳しさの入口がみえてきた、陶工の手にひび割れが見え始めたと
まるで11月下旬かと錯覚してしてしまいそうなここ数日です。

さて、工房の前では、春から行われてきた道路拡張工事が大詰め?です。
道端の大きな看板が撤去されてしまったことは
以前、この場に記しましたが、
今回は駐車場の杉の木も切りました。
二年前の冬、諜報員の車の屋根に雪を落として潰し、
会社に大きな損害を与えた杉の木です。

DSC01024_blog.jpg急カーブの前方をふさいでいた杉の木がなくなり
ドライバーには朗報ですが、
以前、一度でも来窯されたお客様はとまどってしまうようです。
大きな看板が目印♪
鬱蒼とした杉の木が目印♪
が定着していて、目印探しながら来たら通り過ぎてしまった〜という方が
半分以上です。
ちょうどうちの駐車場入り口とは逆の車線上に
何かしている作業員がいて重機が動いていたら
それはついそちらに注意が行ってしまいます。
そしてスルー…。
当然と言えば当然ですね。
急カーブ曲がったら、楢岡焼ですよ〜。
今のとこはまだ急カーブのままですよ〜。







DSC01026_blog.jpgこれは会社にとってもゆゆしき問題なのですが
拡張工事がまだ完了していないので手を打てない状態です。工事が終わりましたら水カメ並べたり、それらしく整える予定なので、それまではどうか気をつけていらっしゃって下さい。
あと、まだアスファルトがはがされたままですので
スピードにも注意です。
現在、諜報員は砂利道から巻きあがるほこりと戦い中。
陳列棚と品物に降りかかるほこりをぬぐってぬぐってぬぐいながら
お待ちしております。

*切り倒した杉の木は、秋の登り窯の燃料にするんだそうです。

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2010年09月29日

あら〜

コーヒーカップやマグカップの取っ手用の粘土が残り少なくなってきたので、新しく配合することになりました。
まずは試し配合粘土で取っ手付け。

結果↓
DSC01015_blog.jpg むむっ!!
 なんかいまいちなようです。(←かなり控えめにゆってます)

取っ手付けした時点で、粘土を伸ばすと、すぐぶちぶちちぎれてばっかりで、コシがないよね、という話はしていたのですが、こうなりましたか…

なかなか斬新な外れ方?へたり方?をしていたので、思わず激写してきてしまいました。

取っ手用粘土の在庫が残っているうちに、完璧な配合を完成してもらうこととします。
がんばってくれ〜!!!







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2010年06月19日

ここですよ〜!

だいぶ気温のあがる日が増えてきました。
窯の周りもいい感じに高温地帯へと変化してきています。
仕事スタートはシャツタイプの作業着だったのに、だんだんTシャツに脱皮していく一同…。


さて、現在楢岡陶苑前の道路で拡幅工事が行われております。
神宮寺方面にあった杉の木も切られ、急カーブの見通しも随分よくなりました。

が!問題がひとつ!!

うちの看板が撤去されてしまいました。

工事の方が道端に同じデザインで小型の看板を作り、設置してくれたのですが、以前の看板のデザインは空にそびえてこそ映えるものなので、新しい看板の大きさでは背景の草むらに溶け込んでしまい、なかなか目に入りません。

気をきかせてくれたのが仇となってしまったようです。

しかも前方で何やら大きな重機が作業をし、ガードマンが棒振り交通整理しているとなると、誰しも工事の方に注意を奪われてしまい、ますます看板は「そこにあるだけ看板」と化しています。

結果、行き過ぎてしまったとか周辺をぐるぐる回遊していたというお客さまが続出。

これでは非常によろしくありません。

なので、会社の駐車場の入口左右に甕を設置しました。
DSC00590_blog.jpg
本庄方面にはこんな感じ

DSC00591_blog.jpg神宮寺方面はこんな感じ

雨が降ると地盤が緩んで甕がころりと転がる恐れや、たまった水にボウフラがわく恐れがあるので、大雨の日には軒下に避難していることもあるかもしれませんが、しばらくはこの甕に存在をアピールしてもらうことにします。

もし甕が見当たらなかったら…
道路工事している周辺を気にしながらドライブすると軒下で控えめにアピールしている甕が目に入ると思われます。







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2010年06月10日

楢岡農園便り

DSC00581_blog.jpgろくろ場の窓辺に置いてある君子蘭の脇から豆が生えてきました。

4月頃からなんか伸びてきてるよねえ、とツル状のものの行く先を見て笑っていたのですが、いつのまに実まで?
それにしても豆?
なぜ?
不思議なことばかり起きるろくろ場です。
君子蘭と同居してる豆なんてあまりきかない…。

綿毛をとばす蕗とかすすきとかたんぽぽとかなら、まぎれこんだかなあ、と納得もいくのですが豆。
人為的に植えないとそんなところから生えてはこないのではないでしょうか。

という話を休憩時間にしていたら
「俺が植えたんだ〜!! ジャック登るなよ〜」とカミングアウトの声が!

社長の仕業でした。

なんでも豆の種を取ろうとしていたそうです。
去年の種は植えると芽が出るのですが、一昨年の種は芽が出ないんだそうですよ。
その、芽が出る種と出ない種が植える前に混ざってしまい、とりあえず植えてみたとのこと。

結果、プランターに巻いたものは一向に芽を出さず、君子蘭に同居を強いているものが芽吹いて実がつきました。

この場合、がんばっているのは君子蘭でしょうか?豆でしょうか?

ちなみに豆のツルの先端は、電動ろくろを真上から照らす蛍光灯のコードに絡みつきながら進軍中です。

本来の目的の豆の種ですが、
「外にまいた分がいっぱい芽を出したから、もういらない。ジャック登っていいぞ〜」
となりました。

かわいそうな豆…。
いえ、かわいそうな君子蘭…。






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2010年06月02日

お買いもの

先日の東北十窯陶磁器展にて買ってきた品物をご紹介します。

1、岩手県百目木舎さんのお皿です。
DSC00536_blog.jpg
 動物を描いた絵皿が主とする窯元さんです。
 購入したのは「マヨったっていいじゃないか皿」。
 ニンジンにうさぎがマヨネーズをたっぷり絞りだしている絵柄です。先日結婚した友人へのお祝いに。
他にも「煮詰まったっていいじゃないか皿」(うさぎが大鍋でニンジンを煮込み中)
「つまずいたっていいじゃないか皿」(うさぎがニンジンにつまずいてずっこけ中)もありました。
経済状況が許せば、羽織袴姿のサイが電話している「サイですか」水差しも欲しいところでした。
がんばろう!!来年まで500円貯金でも…。

その2、青森県津軽焼き高野工房さんのフリーカップ
DSC00542_blog.jpg去年はマグカップを買って帰りました。
「今年も買いに来ました〜」と言ったら、隣のブースの会津焼きさんに「同業者が買うの〜?」と言われてしまいました。
だって〜。
うちで同じ形を作ったとしても津軽焼きにはならないんですよう。
さらにうちの特徴は素朴さなので、デザイン性の高いものはないんですよう。

窯元の高野さんはなかなか味のあるよい方で、毎年お話するのが楽しみな方です。
今年のマイヒットな話題は風鈴でした。
大きな風鈴を作ったらいい音がするだろうと思ったら超低音になったとか。大小色々な風鈴を並べて下げていると、ある瞬間それぞれ勝手に鳴っている風鈴の音が偶然メロディに聞こえるときがあるそうで、それは映画エクソシストの曲に聞こえるんだとか。
去年手ぼりしていると聞いた井戸の深さは3メートルから7メートルになっていました。進みましたね〜。
弘前市内に工房があるそうですので、近隣に行かれたときはぜひ!風鈴の奏でるエクソシストのテーマを聞いてきて下さい。
そうそう連絡手段は、携帯をお持ちではなく電話もあまり好まれないそうで「急ぎの場合はお葉書で〜」とおっしゃっておられました。
よい方ですねえ。

最後に話はお買物からそれますが、上記の会津焼きさんからも印象深いお話をききました。
こちらの窯元さんは急須などの注ぎ物がお得意の窯元さんです。
ウチは隣のブースで醤油差しを並べていたのですが、思わずひっこめたくなるほど素晴らしい急須を並べられていました。

まったく同じものを寸分たがわず百個作れと言われたらできる技を修行して習得したものの、手作りものがはやっている昨今、まったく同じものを作ると型抜きだと言われてしまうのだそうです。そのため、あえて全部違うように作っているそうです。

この話を伺って私自身も、一個一個違うのが手作りの特徴だと思い込んでいたように思いました。
寸分たがわず作るという技も確かにあるのです。こちらの技を習得する方がむしろ困難です。
一個一個個性がある、という謡われ方をされることが多い手造り品ですが、同じものを大量生産できるという技も消えて欲しくないものよのう、と思った次第です。







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2010年05月29日

鬼の居ぬ間にびろ〜ん

DSC00531_blog.jpg
コレは一体なんでしょう?

十窯展で一週間弱留守にしていたアパートで、こっそり、でもワイルドにぐい〜んとのびた長いもの芽です。

今年に入ってから、レンコンと長いものバルサミコソテーにはまっていて、楢岡陶苑畑産のを貰って帰ったのですが、下手に切り口つけたりしない方がいいよね〜と一本まま常温放置して出張へ。

出発時はお店に並んでいるような普通の容貌だったのに…。
やりよる、こやつ。

帰宅したら紙バッグの中から枝めいたツルが新聞紙を突き破って成長し、キッチンワゴンにからみついていました。
一体何が床をぶちぬいて生えてきたのかと、ぎょっとしたことですよう。

ここまで伸びてしまうと食べるのもためらわれるので
ツルつけたまま社長にお返ししました。
そのまま車に積まれて行ったので
今頃もといた畑にもどっているはず。

次世代の成長を楽しみに待つことにします。
大きくなれよ〜
そしてぜひウチに帰ってきてくれい。
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帰ってきました

第五回東北十窯陶磁器展終了しました。

去年、一昨年は帰ってきても、どこかハイテンションで元気だったのですが、今回は我ながら不思議なくらいずし〜んと疲れが抜けません。これが年齢の壁というやつでしょうか。ううむ。
DSC00524_blog.jpg
さて今年の十窯展。
残念ながら、これまでで一番お客さんの入りの少ない回となりました。
初日は晴天でしたが、何しろ前日まで続いた雨の後。
洗濯やら山菜取りやらに忙しいんでしょうね、と冗談まじりに話していたのですが、二日目以降もなんだかまばら。
まあ天候も崩れてしまいましたが。
だんだん他の窯元さんたちも、お客さん少ないよ…?と口にするのがタブー化して顔をあわせると苦笑いばかりが増えていった三日間でした。

例年、すぐに品薄になってしまうので、搬入日にぎっしり展示テーブルにならべた品もなかなか減らず、いつまでもぎゅうぎゅうした感じ。

たまに団体さんがみえて、やった〜と思っていたら、陶芸サークルのご一行だったり。
こういった自分で作られる方は、写真を撮って帰って自分で似た作品を作ってみようという方が多数なので、釉の成分やゼーゲルコーンの番数など、展示会というより体験教室よりの質問多数でした。
なんかちがうよなあ…といいあう各窯元側。

会場内の高額品&大型品展示スペースの壷をみて
客「この壷、粘土何キログラム使ってるんですか?」
窯元「持ってみてください…」
というやりとりもあったとのこと

そうですね
なんかちがいますね
でも、この話を聞いたときはなんだか笑えてしまいました。

それでも毎年贔屓にしていただいているお客様に再会したり、なぜか地元大曲横手の方々が観光コースの一環になっているとかでバスでいらっしゃったり、他の窯元さんたちと色々お話もできて楽しい三日間でもありました。

DSC00523_blog.jpg
毎日見ている楢岡焼とは違う見慣れない、しかもそれぞれ技のある窯元さんたちの作品に取り囲まれていましたし。

写真は小久慈焼きさんのブース周辺。
どのブースもやはり楢岡焼ブースと雰囲気がちがいます。
それぞれ個性的です。
そして見ていると欲しくなるものです。
もちろん数個購入してきました。
お買いもの内容は後ほどご紹介いたします。

その前に
いらっしゃっていただいたお客様、各窯元の皆さま、エポカの方々、色々とありがとうございました。拝。


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2010年05月21日

いってきます

あと数時間で、いよいよ栗原での東北十窯展へ出発します。

昨日最後の品が窯からでたので、やすりかけ、検品、梱包、品目データとプライスカードの作成と、みんな社内あちこちで、それぞれわあわきゃあきゃあしてました。

だいたいいつも店頭販売しているものと品物はかわらないのですが、何点か限定品もありますのでお楽しみに。

DSC00514_blog.jpg
写真の丸壷もちゃ〜んと無事に焼きあがりました。
しっかり梱包もしました。
これから一緒に東北自動車道を走ってゆきます。

では、積み込み開始します。


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2010年05月07日

ちゃくちゃくと修行中

ゴールデンウィークも終わりました。
五月病にかかった・・・なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?

二月に入った新人二名は、連休中に店番デビューをしました。
まだお客様の前に立つと、頭が真っ白になるそうです。
どうか皆さま、包装頼んだり、在庫きいたり、質問したりと鍛えてあげてください。
少しずつ頼もしくなっていってくれるでしょう。

M君についてはかなり前にご紹介したので、今日はもうひとりのF君をご紹介します。

二月に採用面接を行った折、多数の応募者がいたのですが、このF君の面接時間が一番長くなりました。
なんと一時間です。

性格上の短所を尋ねたら「口下手です。」との答えが返ってきて、そこからうちの小ボスの猛口撃(?)が始まりました。
改善するために何をしているかとか、どう考えているかとかとか。

正直、そんなに熱くならんでも・・・と思ったほどです。
この口下手というのは、小ボス自身の欠点でもあるので、おそらく無意識に自分と重ねあわせた結果の言葉と激しさなんだろうなあ〜と私は知っているからよいのですが、そんな内輪事情をF君は知らない上に、相手は面接官なわけですから、かなりきつかったのではないかと思います。

口下手だというF君。
それでも彼は「手で語る」ヒトだと思う、という意見が一致しましたので採用となりました。
将来、急須や取っ手モノといった組み立て品にキラリと光を見せてくれるのではないでしょうか。
期待して待っていることにしましょう。

現在は3週間ほど先輩のM君と一緒に「湯呑」を習得すべく毎日練習に励んでいます。

Vl2_blog.jpg




もくもく施釉中→






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2010年05月03日

春になりました

やっと春らしい天候になりました。
会社の桜も満開になりました。

今朝、出勤時に南の空にぽつぽつと熱気球が浮かんでいるのが見えました。横手で開催されているスカイフェスタのもののようです。めずらし〜い!!
会社までの道のりも桜が咲いた、梅が咲いた、水仙咲いた、木蓮咲いたと、なかなかにぎやか。

去年、遠方から遊びにきた友人の一言を思い出しました。
「花がいっせいに咲いてる・・・」

そうです。秋田の春はそうなのです。先週までほとんど茶色い風景だったのですが。
嬉しいことです。

嬉しさあまって、朝から寄り道して写真撮ってきました。
sakura _blog.jpg木蓮の花のつき方をみると、花火のしめを思い出します。こういう感じにぱちぱちと光って消えてゆくタイプありますよね。
DSC00478_blog.jpg


さて春らしい日には春のおやつ。
波皿(小)に桜もちとなると餅をのせてみました。
私は桜餅(道明寺)が好きで、毎年たくさん出回る二月から三月は買い物に出ると必ず買って帰るのですが、今年はその大事な時期をまるっと気管支炎で寝込んでしまい、例年よりも摂取量ががく〜んと少ないのです。

さびしいので最近は「桜味」とか「桜風味」とうたわれているものをせっせと試しています。
昨日は道明寺のパフ入り桜風味のチョコレートなるものを発見してさっそく購入。
最近は「桜餅風味」なんてのもあるんですね。
これらはこれらでよいのですが、どうしても「どっちかというと梅?」という感じがぬぐいきれません。やっぱり本物がいいなあ。

逃した今シーズンが悔やまれます。_blog.jpg




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2010年04月24日

楢岡陶苑 ちょこっと春

4月上旬なはずなのに寒いですね。
資生堂パーラーの桜チーズケーキの消費期限がすぎたのにまだ咲かない桜・・・。

轆轤場から眺める日差しは明るく、あたたかそうだのう、と思いながらマグカップの取っ手付けに精を出し、ちょっと体をのばしに外に出てみたら、意外に寒くてびっくりでした。

出勤時も鈍色の空にたなびく杉の枝を焼く煙、ふきのとう以外は茶色の多い風景。
学生時代を過ごした三重県では、梅が咲いて菜の花が咲いてレンゲが咲いてと、カラフルだったのになあ。
秋田っぽい、実に秋田っぽい・・・
なんだか外を見るかぎりは3月の下旬。これから新生活の準備始めます〜という感じだねえと言っていた矢先、車の前を猛ダッシュで横切るキジ発見!
こういうのが出てきたあたり、ちょこっと春かもしれません。

楢岡陶苑内で春めいたところといえばどこでしょう?

駐車場脇の桜
DSC00466_blog.jpg
なんとなーく枝が桜色に見えるかな〜くらい。
ゴールデンウィーク頃が見頃かも。
来店予定の方、乞ご期待!!

桜観光地の問屋さん&小売店からの大量注文。
DSC00469_blog.jpg
毎年春恒例です。
これは大変なことになってます。
今週なんとか後半戦に入りましたが、社員総出で作業してます。お店番も作業してますので、お店が空っぽなときは、チャイムを鳴らしてお呼びください。
すぐ駆けつけます。


成形した品の乾燥が天日に出せるようになりました。
これは春です。
外に出せるようになった〜と、ものすごく、温かくなった実感を得ました。
DSC00467_blog.jpg

DSC00468_blog.jpg
社長が轆轤場の窓辺で何やら育成中です。
正体不明なのでワンルーム双葉と勝手に命名しました。
何になるんだろう・・・。

春爛慢が待ち遠しいですね。










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2010年04月16日

第5回 東北十窯陶磁器展

写真がいまいちですいません。

来たる5月22日〜24日に宮城県くりこま高原駅前にあるエポカ21で
「第5回東北十窯陶磁器展」が開催されます。
今回はなかなか音沙汰がなく、どうなったかな〜と思っていましたが、
今年も呼んでいただけました。
ありがとうございます。

G|J_blog.jpg
会場のコンベンションホールの壁に沿ってぐるりと各窯元のブースを設け、それぞれの作品を並べて展示即売会を行う催しです。

「十窯展」という名のとおり、東北6県の十の窯元が集まります。
大体は同じ顔ぶれなのですが、毎年ひとつふたつ入れ替わりがあり、今年は福島会津焼きさんが参加されます。

本来ひろ〜い東北をまたにかけて、一軒ずつ訪ね歩かねばならない窯元が一堂に会するオトク?なイベントです。
また一か所で見るからこそ、それぞれの焼き物の特徴が分かりやすいということもあるかもしれません。
普段は作陶されている陶工さんも各ブースに詰めておりますので、お話を伺うにもよい機会だと思われます。
去年は陶工さんと記念撮影されていたお客さまもいらっしゃいましたね。
うちではなく隣のブースでしたが。

諜報員クマは、去年、津軽焼きのマグカップを一個買って帰りました。
会期中、初日からお隣の津軽焼きさんのブースに並んでいるのが気になっていた品で、うちの店番をしながら
「あれ欲しい〜」
と最終日にこっそり購入するまで、うちの小ボス(地域によっては「専務」となまって呼ばれたりします)相手に騒いでいました。
小ボスには
「うちの品をそこまで欲しがったことがかつてありましたか?」
とまで言われましたが、欲しいものは欲しいのです。

そういったやりとりが筒抜けだったらしく、お隣の津軽焼きさんに苦笑されながらも、しっかり買って帰りました。

近隣の皆さま、興味がありましたら、お気軽にのぞきにいらしてください。
「十窯展」でのみ購入可能な限定商品も持ってゆく予定です。
常連の皆さま、欲しいものがありましたらご連絡ください。
まだなんとか間に合うかもしれません。
DM欲しい〜という方もご連絡下さいね。
お待ちしております。




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2010年04月07日

この頃、会社に流行る物

今日は朝いちで素焼きの窯から品物が出ました。
それはもうぞろぞろと。
(小物が多いため)

すべてお待ちいただいている注文品です。
10日に本焼き終了予定のため、今日はみがき三人ががり、施釉ふたりの総動員です。
施釉しながらふと外を見ると、強い風が吹くたびに近所の杉の木から黄砂ばりの黄色い煙が舞い上がっていました。
ひょえええ。
明日、花粉症発症したらどうしよう。

(注、諜報員クマは秋の花粉症持ちです。稲藁とか)

最近は花粉症グッズも目を見張る品揃えですね。
ゴーグルとかマスクとか。
鼻先で花粉をからめとる点鼻薬とかとか。

特にマスクの多様さは埃の舞う仕事にはありがたいかぎりです。

みがきはヤスリで削るし、釉薬は灰だし、粘土は乾くと粉になるし。
呼吸器の弱い諜報員には重要必須アイテムです。

入社以来様々なタイプを試してみましたが、どれも顔とのフィット具合に改善の余地ありというところ。
微細な埃ですしね。
粉塵マスクが完璧なのでしょうが、工房作業だけでなく接客もとなるとやはり見た目も大事です。

現在使用しているのはテレビの花粉対策で紹介されたファブリックの内側に使い捨てのフィルターを装着するものです。
なんと呼気がこもらないように空気弁がつき。
ファブリック部分は洗濯可。
放送では街の女性が犬の散歩時に着用されておりました。
マスクのパッケージではライダーが着用しておりました。
(リンク:エアスケープマスク

見慣れないものなので装着すると周囲の視線を感じます。
でもまたそれが話題の種になったりもしています。

現在、社員の半分がそれぞれ着用しています。
男性社員は皆おそろいで黒。
諜報員のみ黄色と赤です。

社長は「(杉花粉は)今が旬だからしっかり味わっとけ〜」と言ってました。
そんなこと言ってると明日発症するかもしれませんよう。








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2010年04月06日

炎の軌跡

今日の外気はぽわんとあたたかいですね。
実際の気温は低いのかもしれませんが、ながらくマイナス気温にさらされた体には十分あたたかく感じられます。

工房では登り窯で一時中断していた日常作業が復活しました。
陶芸体験も再開されましたし、轆轤場では問屋さんや小売店から注文いただいた花見用の作品作りが急ピッチで進められています。

その一方で登り窯から出た品物のヤスリかけと検品もさくさく進んでいます。
登り窯焼成の作品は、ガス窯での均一的な焼きあがりとちがって、個々の個性が強いので、普段は単調になりがちなヤスリかけも心楽しくなります。
次は?次は?という感じ。

DSC00444_web.jpg
特に今回は登り窯独特の風景がよく出ているものが多いのです。

右の写真は「冷酒大ぐい呑み」です。
グラデーションがとても綺麗です。
この品目は焼成すると色々な個性を発揮するので興味深い品です。
青はもちろんモスグリーンになったり、金色の油滴が出たり。
大理石に似た感じと言われた品もありました。
冷酒をそそいだときに揺らめいて見える見込みの個性が楽しみだという県外ファンも多数。

ガス窯では詰めた品物に均一に炎があたりますが、登り窯では一方向から炎があたります。
そのため品物によっては、部分的にくっきりと色の変化が見てとれます。
専門用語では「片身変わり」というんだそうな。
これはすなわち炎の軌跡です。
下の写真は切立湯呑み(大)です。
左右の炎のあたり具合が分かりやすいですね。
DSC00455_web.jpg



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2010年03月20日

登り窯レポート その3

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 昨日に引き続き、総がかりで施釉が進められているかたわら、いよいよ窯詰めがスタートしています。

一人が窯内部に入って、棚板を組んでは品を詰め、一人が棚板やら品物やらを手渡していきます。
(詰めが進むと狭くなって簡単に出入りできなくなります)

全部の棚板、全部の品物をすべて近くに
置いておける量ではとてもないので
詰め担当の指示に従って
渡し担当はばたばた動き回ることになります。
階段上り下りがあるので大変です。
けれども一部屋にこもっての作業が長かった分
沈殿していた空気が一緒に動き出して
登り窯に火が入るという雰囲気が高まっていくのが感じられます。

詰め担当は渡されたものを詰めるだけではなく
どこに何を詰めるか、どう焼きたいかを考えねばなりません。
また段々品物が詰まってくると
自分の動くスペースが無くなってくるため
無理な姿勢をとらざるをえなくなります。
(上写真の右側の暗いわずかなスペースで詰め担当は作業します)
そのため夕方を待たずして
膝が〜! 肩が〜! 背中が〜! 首が〜! 腰が〜!
ということになるのです。
一番年齢を感じる作業と思われます。
(もしくは入浴剤や湿布の効能を)qlR_web.jpg

加えて今年は天気がすぐれず
窯の中は冷え冷え。
詰め担当も冷え冷え。

心配なのは夜間で
詰めた品物が凍ってしまうと
釉薬がはがれ落ち
窯出ししたら品物ハゲハゲ事件大発生という事態にもなりかねません。

そんな恐ろしい事態になったら
職人一同ハゲハゲ事件に発展してしまうので
本来薪を焚く大口の中に
異例ですが急遽ストーブを設置することになりました。

どうか火入れまで
あまり冷え込みませんように。

焼成まで、あとちょっとです。





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2010年03月19日

登り窯レポートその2

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   今朝、出勤直前にダイヤモンドダストを
  見ました。
  道路端に表示された気温は−7℃。
  底冷えしてます。三月なのに〜。

 素焼きが終了しました。
みがきや徳利等の内塗り、蓋モノの蝋引きが終わったものから
どんどん施釉しています。

写真は施釉が終わったもの。
焼成すると、灰色の部分が青色に
黄色い部分が茶色に変化します。

登り窯の施釉では今まで作りためてきたものを
一気に釉かけするので数との戦いになります。
たとえば一種類とっても盃300個とか。

施釉も長時間に及んでくると
単調な作業なためか
ふと頭に響いた楽曲のワンフレーズを
延々くりかえしてしまうエンドレス地獄によくはまります。

今回の施釉では、「時の流れに身をまかせ」地獄に
はまったという声が聞こえてきています。
(注:30代前半従業員より)

個人的には
「ガンダーラ」地獄と某ラーメン屋CM(「ぼん、ぼ、ぼんぼん」というやつ)地獄にはまったことがあります。

今までで最強のエンドレス地獄は
「チョコレイト・ディスコ」でした。
うっかり仕事前に耳にしてしまったため
感染者複数。
釉部屋は一日
ディスコディスコしてました。

ちなみにその後
うっかり「ワンルーム・ディスコ」を耳にしてしまい
釉部屋はまた一日ディスコディスコするはめになりました。

なんて書いてたら
うっかりまた思い出しかけです。
これから施釉作業に戻るのに〜

ディスコディスコディスコディスコディスコ・・・

あ〜う〜
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posted by UH.Komatsu at 14:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 諜報員クマの事件簿

2010年03月18日

ちゅう害発生!

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朝、出勤したら乾燥中のお茶碗が割られていました。
侵入者有り!!

数日前、乾燥初期の鉢のふちにつけられた痕跡から分析するに
野ネズミの仕業のようです。

寒い時期になると
火の入った窯の熱にひかれて
床下や天井裏に野ネズミが入り込んでくるのです。
(ネズミ目当てのヘビもきます・・・げんなり)
轆轤場までの侵入は近年なかったのに〜

先日は十数個並べた鉢全部に登って足跡をつけて行き
今回は一番上の棚のお茶碗を落としてくれたので
下の棚の品も割れました。

なんのトレーニング?
どっから出たミッション?

乾燥も進み、素焼き待ち段階にあったので
もはや手直し不可能
水にとかして土に戻すしかありません。

夜中に出てくるのは
きっちり仕事をこなしてくれる
小人さんであって欲しいものです。
無駄にアスリートなネズミなどいりません。

「4800円払え〜!」が轆轤場の声でした。

おのれ、ネズミ〜

注:お店やストック部屋には
  ネズミよけの装置が設置してあります。


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