さて先日、ここ数年かけて伸ばした髪をヘアドネーションしてきました。ヘアドネーションとはなんぞや。病気の治療などで髪の毛を失った方々用のメディカルウィッグを作る髪の毛を寄付する活動です。髪質等々に規定はないそうですが、長さは31センチ以上必要となります(31センチ以下だと美容師さんたちの練習用のカットマネキンの素材になったりと別の用途に使われることになるようです)。私は毎日の作業の都合上、どうしてもくくれるだけの長さを残したかったので、規定以上にがっつり伸ばしました。
切った髪がこちら。何か動物を捕獲したのかと思ったという声も。髪ですよ〜。

髪が長いと洗髪が大変そうと、よく言われるのですが、実際にしんどいのは物理的なその長さ、その重さ。ラストまでシニヨンで行けるかと思っていたのですが、実際、丸めた髪が団子から中華まんサイズになると首が支えきれなくなりました。仕方なく1つにくくったまま流しておくと、椅子の背もたれにはさまり、作業台のテープカッターにひっつき、下を向くと肩越しに流れてバケツにぽっちゃり、粘土にぺっとり。落ちた抜け毛の迫力もハンパなく。
ヘアドネーション先輩の友人は、伸ばした髪を自分で切って、その後、美容院に出かけて整えて貰ったそうです。もちろん髪の送付も自分で。私は、ヘアドネーション協賛店のMIU-hairさんに全てお任せしてしまいました。大曲朝日町にある美容院です。ヘアドネーションに興味ある方、やってみたい方は、一度お電話してみて下さい。石川さんというスタッフさんが詳しく教えてくれると思います。
「MIU-hair」
пF0187-73-5786
営業時間:AM9時〜PM7時
定休日:月、第3日曜
余談ですが、私は一度、マンモ検査にひっかかり、乳腺外来に行ったことがあります。マンモとエコーの再検査だけだったのですが、他の科とはちがう何とも言えない雰囲気の待合室でした。ウィッグの見本とカタログが置いてあったり、患者さんの会のイベント告知が掲示されていたり。誰もが不安を抱きつつ待つ場であるんだなと思ったのを覚えています。
受けた再検査では「緊急の症状があった場合は2〜3日中に連絡します。ない場合は一ヶ月後に来てください」と言われたのですが、なんと3日後に電話がきたんですね、しかも夕方18時ギリギリに。たまたま運転中で出られなかったため、実家に電話が掛け直され、個人情報なので本人から連絡を、と伝言されたそうです。急いで掛け直したのですが、18時を過ぎたので緊急外来にしかつながらず…。しかも、折悪しく金曜の夕方だったもので、もしやもしやと思いながら土日を過ごし、月曜朝一番に電話してみたところ「お会計30円多く請求してしまいましたので取りに来て下さい」とのこと。30円て…。しかも取りに来いと30円を。いっそ、雑収入にしてほしかったのですが、そうもいかないとのことで取りに行きました、30円を。
私の場合は笑い話ですみましたが、厳しい現実に直面しておられる方もいらっしゃいます。また病だけではなく、被災された方も。現代は、手助けや協力の形が多様化してきている時代だと私は思います。今回のブログをきっかけにヘアドネーションという方法があることを知っていただける方が増えたら幸いです。